第二十六話 暗黒の皇帝
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ュ!」
それでズールを撃った。
「うっ、これは」
「そうだ、ズール!」
マーグが動きを止めたズールに対して告げた。
「こうして動きを止めてだ」
「そして!」
タケルも続く。そのうえでだ。
同時に剣を抜く。そして。
「今だ、兄さん!」
「よし、マーズ!」
「ダブルファイナル」
「ゴッドマーーーーーーーズ!!」
二人同時に切り裂く。右と左から。それはズールといえど受けきれるものではなかった。
切り裂かれたズールはあちこちから火を噴いた。そうしてだ。
そのまま大爆発を起こす。これで勝負は決した。
「何っ、ズール様がか!」
「敗れたというのか」
「まさか」
バルマー軍はこれで完全に浮き足立った。ここでだ。
「今だな」
「はい」
「そうですね」
トーレスとサエグサがブライトの言葉に頷いた。そうしてだ。
「一気に勝敗を決する」
「はい、この戦いはこれで終わりですね」
「ここでの攻勢で」
「そうだ、終わる」
はっきりと言うブライトだった。
「いいな、それではだ」
「はい、全軍総攻撃!」
「一気に勝負を!」
二人はブライトの言葉を受けてだ。そのまま攻撃に出た。これでバルマー軍は壊走し勝敗は完全に決したのであった。
残ったのはワールと指揮官達、そしてその僅かな部下達だった。他は碌に残っていない。
ワールもここで止むを得なく撤退を命じた。しかしここで。
「ロンド=ベルよ」
「何っ!?」
「その声はまさか」
「そうだ、私だ」
こう言ってであった。彼が出て来た。
何と宇宙空間にその巨大な姿を見せてだ。そうして言うのだった。
「あれで倒したと思っていたのか」
「違ったっていうのね!」
アスカが忌々しげに返す。
「それでそんな派手な映像で出て来たっていうのね!」
「全てわかっているのだな」
「わからないものですか!」
怒った声で返すのだった。
「そんなこと。わからない筈ないでしょ!」
「元気がいいな地球人というものは」
「いや、アスカは特別なんだけれど」
「そんなことは言わなくていいのよ!」
シンジにも噛み付かんばかりだ。
「大体私は普通よ!」
「その割には凄い闘争心だけれど」
「っていうか何処の山の猿なんだよ」
甲児も呆れて言う。
「ったくよ」
「そういうあんたは馬鹿猿じゃない」
いつものやり取りだった。
「全く。ノミ取りでもしていなさい」
「うるせえ!風呂は毎日入ってるぞ!」
論点がずれていた。
「俺はな!ちゃんと清潔にしてらあ!」
「お風呂は当然でしょ」
アスカの言葉は厳しいままだった。
「大体ね。あんたはね」
「不潔だっていうのかよ」
「馬鹿だから」
不潔ではなくそれだというのだ。
「まず頭悪
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