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スーパーロボット大戦パーフェクト 完結篇
第二十六話 暗黒の皇帝
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た」
 こうしてハザルの軍は撤退した。そうしてであった。
 彼等の軍が去るとだった。戦場に新たな群が姿を現した。
「!?この数は」
「間違いない!」
「来たわね!」
 誰もがレーダーを見て叫んだ。そして。
 バルマーの大軍がまた出て来た。そこにいるのは。
「ヘルモーズか」
「しかも七隻共来るなんて」
「ここで」
「我等の分身が世話になったようだな」
「話は聞いている」
 エペソとラオデキアであった。
「それは存分にな」
「銀河辺境方面軍を壊滅させたそうだな」
「ああ、そうさ!」
 エイジが彼等に答える。
「俺達がやってやったぜ!」
「そうか、やはりな」
「確かに聞いた」
 ジュデッカ=ゴッツォ達もそれに応える。
「既に調べはついていた」
「それを実際に汝等の口で聞いた」
「ならばだ」
「それで間違いないな」
 七人がそれそれ言うがだ。区別はつきにくかった。声も外見も、それこそ髪の色以外は全て同じなのだ。それで区別するのは容易ではなかった。
「それではだ」
「戦わせてもらう」
「よいな」
「何か同じ奴が言ってるようにしか聞こえないけれどね」
 ルナがこのことを実際に言う。
「それでもよ。いいかしら」
「よかろう。来るがいい」
「相手をしてやろう」
 その態度はまさに全く同じだった。
「ではだ」
「戦いをはじめよう」
「待て」
 しかしであった。ここでまた声がしたのだった。
「私もいるのだ」
「むっ、来られたのですか」
「ここに」
 ジュデッカ=ゴッツォ達はその言葉に顔を向けた。
 そしてだった。その大軍の中に巨大な漆黒の男がやって来た。それはまるで機械に見えた。機械がマントを羽織っているかの様である。
 その男が今名乗った。
「我が名はズール」
「ズール!?」
「この軍の指揮官の」
「あいつが!?」
「そうだ、私がそのズールなのだ」
 ズール自身もこう言ってみせたのだった。
「全てを支配する者だ」
「誰事を」
 サンドマンがその彼に対して返した。
「宇宙は誰のものでもない」
「では誰のものだというのだ」
「誰のものでもない」
 彼は己の持っている理想をここで述べてみせた。
「全ての者のものだ」
「戯言を」
 ズールはサンドマンのその言葉をせせら笑ってみせた。
「銀河は、いや宇宙は優れた者の為にあるのだ」
「ではそこに至るまでにいる者は」
「やっぱり」
「そうだ、奴隷でしかない」
 はっきりと言い切ってみせてきていた。
「所詮はだ」
「それならだ」
 ダバがそのズールに言い返す。
「俺のヤーマン族もだというのか!」
「ふむ。カモン=マイロードか」
 そのダバを見ての言葉だ。
「知っているぞ」
「知っているというのか、
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