第二十話 シャピロの本性
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うか」
「そうよね。前から思っていたけれど滅多にない国家よね」
クスハもこう考えていたのだった。
「今時ね」
「そしてそれが弱まってもきている」
ヴィレッタはこのことも話した。
「統治が弱まり宇宙怪獣やゼントラーディ、メルトランディとの戦いも続いている」
「それに俺達とも」
「そうなんですね」
「そうだ。だからこそキャンベル、ボアザンにも背かれた」
その結果だというのだ。
「既に一個方面軍が崩壊しているしな」
「僕達が倒した銀河辺境方面軍」
ラッセルはすぐに述べた。
「あれを倒したから」
「流石の帝国も一個方面軍を失くしたのは痛い」
ヴィレッタは冷静に述べた。
「戦力の五分の一だ」
「それだけの戦力の穴埋めには」
「相当な苦労が必要ですね」
「そういうことですか」
「その通りだ」
ヴィレッタはラッセルだけでなくアラドとゼオラにも答えた。
「彼等は今その衰えた力を取り戻すのに必死だ」
「そういうことですか」
「バルマーも大変なんですね」
「そうだ。彼等のこともわかっておくことだ」
そんな話をしたのだった。バルマー帝国も苦しい状況だということをわかった彼等だった。そしてそんな話をした次の日のことだった。
「来ましたか」
「またしても」
「ムゲ帝国軍です」
エキセドルが全員に告げていた。
「その数二十万です」
「二十万、かなりですね」
「相変わらずの数ですね」
「それが第一陣です」
しかもそれだけではないというのだ。
「続いて第二陣で二十万来ています」
「合わせて四十万」
「そういうことですか」
「そして第二陣にです」
エキセドルの言葉は続く。
「彼がいます」
「シャピロか」
アランがすぐに述べた。
「あの男だな」
「はい、そうです」
まさにそうだと答えたエキセドルだった。
「あの者の乗艦が来ています」
「それではだ」
アランはそこまで聞いてだ。冷静に言ったのであった。
「まずは第一陣を防ぎだ」
「はい、そうですよね」
「そしてそのうえで」
「第二陣です」
エキセドルの言葉だ。
「それで宜しいですね」
「ではまずは敵を迎え撃ち」
「それから」
「そうです。その第二陣こそが問題です」
エキセドルの言葉が真剣なものになった。さらにだ。
「彼をどうするかです」
「そんなことはもう決まってるぜ」
忍が強い声で述べた。
「あの野郎、絶対に今度こそな」
「そうだね、潰してやるわよ」
沙羅も闘争心を剥き出しにしている。
「今度こそね」
「そうだね。まずは第一陣をやっつけて」
「それからだな」
雅人と亮も話す。
「それからシャピロだね」
「そうなるな」
「それではです」
エキセドルの言葉が続く。
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