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スーパーロボット大戦パーフェクト 完結篇
第二十話 シャピロの本性
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しかし全て食べた」
「食べられると思っていた」
 ヴィレッタは最初からそう見ていたのだった。
「六人いればな」
「しかし、それでもなあ」
「暴力的な量だったわよね」
 アラドですらこう言っていた。ゼオラもだ。
「いや、冗談抜きで満腹だよ」
「本当に・・・・・・あれっ?」
 ここでゼオラはあることに気付いた。
「あれは」
「どうしたんだよ」
「変わった人がいるわ」
 こう言うのである。
「ほら、あそこに」
「んっ?フロンティアじゃない服だな」
「ええ、何かしらあれ」
「あれは」
 ヴィレッタもそのゼオラが言う者を見る。見れば一人は淡いピンクのアラビアのそれを思わせる服でありもう一人はかなり堅苦しい服と帽子である。ピンクの服の少女は幼い少女でありもう一人はきりっとした顔をしている。その二人であった。
「まさかとは思うが」
「あれっ、まさかって」
「お知り合いですか?」
「いや、それは違う」
 アラドとゼオラの言葉は今は否定した。
「だが。どうもな」
「何か知ってる人じゃないっていうと」
「一体」
「バルマーの服装に似ているな」
 こう言うのである。
「しかもかなりの大貴族のものだ」
「大貴族っていうと」
「つまりは」
「そうだ、十二支族だ」
 この存在の名前も出て来た。
「カイツ家の服か、あれは」
「カイツ家?」
「十二支族の一つなんですね、それは」
「そうだ。あの少女の服はだ」
 きりっとした顔立ちの少女の服を見ての言葉だった。
「そうした感じだが。侍従のそれか」
「何かバルマー帝国って服でそういうのがわかるんですね」
「そうだったんですか」
「服でそのまま階級や仕事を表わす」
 こうも話すのだった。
「そうしているのだ」
「そういえばヴィレッタさんは軍服でしたね」
「だったら」
「そうだ、私もまた同じだ」
 そうだというのだ。
「中級の軍人だった。高級軍人はジュデッカ=ゴッツォ家やゴッツォ家の者がなる。ハザル=ゴッツォやあのジュデッカ=ゴッツォの面々がそうだったな」
「ああ、あいつですか」
「ハザル」
 皆ハザルの名前にはすぐに顔を顰めさせた。
「そういえばあいつは宰相の息子でしたね」
「バルマーの」
「そうだ」
 まさしくそうだというのである。
「あの者がいい例だ。バルマー帝国は霊帝と十二支族により全てが治められているのだ」
「典型的な封建主義だな」
 カイが言う。
「まさにそうだな」
「そうだ、封建主義にして専制主義だ」
 ヴィレッタはそれもあるのだという。
「霊帝のな」
「それを考えると凄い国家だよな」
「今時専制主義、しかも封建体制って」
 アラドとゼオラもそれを言う。
「そんな国になると」
「まだ宇宙にあったってい
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