第二十話 シャピロの本性
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葉だった。
「そういうことはね」
「だろ?そういうことはしないさ」
アラド自身もこのことを強調する。
「分っててもさ」
「そうよね。じゃあやっぱりここにいるのかしら」
「俺はそう思うぜ」
また言うアラドだった。
「イルイは絶対にここにいる」
「ううん、有り得ないけれど」
「ワープしたとかな」
「ワープね」
「それもあるんじゃねえか?」
「言われてみれば」
アラドの言葉にあらためて考える顔になった。
「その可能性も」
「だよな。それでだけれどな」
「ええ、それで」
「どうする?これから」
アラドはここで話を変えてきた。
「これからな」
「これからっていうと?」
「何処行く?」
具体的には行く先の話だった。
「これから。何処に行く?」
「そうね。何処に行こうかしら」
ここで腕を組んで言うゼオラだった。
「場所は色々あるけれど」
「路面電車乗るか?」
アラドはこう提案してきた。
「そっから中華街に行くか?」
「悪くないけれど」
「じゃあそこな」
「けれど。あそこ前にも行ったし」
だがゼオラはここでこうも言った。
「あまりそうした場所にばかり行くのもね」
「あれか」
「ええ、飽きるじゃない」
こう言うのだった。
「他の場所行かない?何処かね」
「じゃあゼントラーディの人達のところ行くか?」
アラドはこう提案した。
「それだったらな」
「そうね。だったらね」
「行くか、そこに」
「ええ、そこにね」
そんな話をしてそのゼントラーディの街に行った。するとだった。
「あれ、ヴィレッタさん」
「それにラーダさん達もですか」
「ああ、ここに来ようという話になってな」
「それでなんです」
そのヴィレッタとラーダが二人に話す。そしてだった。
「何だ、御前等も来ていたのか」
「奇遇ですね」
カイとラッセルも来たのだった。
「ゼントラーディの地区はかなり面白いからな」
「何か自分が小人になったみたいで」
「そうそう、ガリバーみたいでいいですよね」
アラドは三人に応えて述べる。
「ここって。それで面白くて」
「では食べに行くか」
ヴィレッタが言ってきた。
「ラーメンでもな」
「ラーメンですか」
「それをなんですね」
「そうだ、ここのラーメンは面白い」
ヴィレッタはアラドとラッセルに対して述べた。
「量がかなりのものだ。果たしてアラドでも食べきれるかどうかわからない」
「ああ、ゼントラーディの人達用だからですね」
それを聞いてまた言ったアラドだった。
「それでなんですか」
「そうだ。それでどうする?」
ヴィレッタは他の面々に対して問うた。
「ラーメン代はそのままだ。それで腹一杯だ」
「よし、それなら」
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