第十八話 発動する力、無限
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けではなかったのか」
ギジェも言う。
「あれだけではなかったのか」
「閣下、ここは」
「どうされますか?」
部下達もそれに問う。
「巨神に異変が起こりました」
「ここは」
「いや、待て」
しかしここでギジェは言った。
「ここは攻める」
「このままですか」
「攻められるのですか」
「巨神の力はまだ全てわかっていない」
今言うことはこのことだった。
「だからだ。ここはさらに攻める」
「わかりました、それでは」
「ここは」
「全軍攻撃を続けよ!」
ギジェは実際にこう命じた。
「いいな、このままだ」
「はい、それでは」
「このまま」
こうしてイデオンに向かう。そしてそのイデオンはだ。
その両肩の光を増してきた。そしてそれが剣になった。
「何だ、この光は!」
「わからん!」
ナブールにモエラが返す。
「だがこの光が」
「武器なのか」
ナブールにもそれがわかった。
「そうなのか、これが」
「そうみたいだな、それにしてもイデオン」
コスモにはもう為す術もなかった。見ているだけだった。
「一体何をするつもりなんだ、今から」
「コスモ、光が放たれたわ!」
カーシャがそのコスモに対して叫んだ。
「これは」
「な、何だこれは!」
コスモはその光が放たれるのを見た。何とそれは二条の光になってバッフ=クランの大軍を襲った。そして彼等を消し去ったのである。
「な、今のは一体」
「光が敵を一掃した!?」
「一撃で」
「敵の損害は」
ナタルも驚きを隠せない。その唖然とした声でアドレアに問うた。
「どれだけだ?」
「今ので存在していた戦力の九割五分を失いました」
「一撃でか」
「はい、一撃です」
まさにそれでだというのだ。
「消し飛ばされました」
「ただ撃墜されたのではないのか」
「はい、そうです」
また答えるアドレアだった。
「今ので」
「何ということだ」
ナタルはそれを聞いてあらためて唖然としていた。
「イデオンによってか」
「少佐、どうしましょうか」
アドレアの声もうわずっていた。
「ここは」
「攻撃だ」
ナタルも軍人だ。ここでどうするべきかはわかっていた。
「いいな、それではだ」
「はい、それではすぐに」
「そうだな。行こう」
ヘンケンもここで言う。三人は今もラーディッシュの艦橋にいる。
「勝敗を完全に決する」
「それでは」
こうしてだった。彼等はすぐに攻撃に向かう。しかしだ。
ギジェは何とか生き残っていた。しかし彼の機体もかなりのダメージを受けている。そして周りに残っている戦力は僅かだった。
「止むを得ないか」
「ではここは」
「撤退ですか」
「そうだ、最早戦えはしない」
ギジェも戦力を冷静
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