第十七話 シャピロの思惑
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みたいね」
「味方が信じられない相手はどうということはないでごわす」
「そうだよね」
大次郎と日吉も続く。
「実際に両軍はしっかりと分かれているでごわす」
「協同できていないよ」
「そうだな。それならだ」
健一もまた言う。
「このまま敵の間に入り暴れればいい」
「よし、暴れるのは得意だぜ!」
完全に波に乗る豹馬だった。
「どいつもこいつもかかって来やがれ!」
「ボルテスも行くぞ!」
健一もそれに続く。ボルテスの手には剣がある。
「このままだ!」
「暴れて暴れて暴れ回ってやるからな!」
ロンド=ベルは両軍のその隙間に入り派手に暴れた。それにより彼等は混乱し総崩れになった。そして右側から左側まで一気に潰された。戦いはロンド=ベルのものになった。
「し、司令!」
「どうしましょう!」
すぐに部下達がグルルに問う。
「我が軍は総崩れです」
「戦力の殆どを失いました」
「くっ、止むを得ん」
右から左に潰されてはグルルも決断するしかなかった。
「ここは撤退する」
「わかりました、それでは」
「ここは」
「全軍撤退する」
こうして彼等は戦場を慌しく離脱にかかった。しかしロンド=ベルは彼等を追おうとはしなかった。ただその場所に止まっていた。
そしてだ。彼等の予想は当たった。
「レーダーに反応!」
「そうか」
ヘンケンはアドレアの言葉に頷いた。
「もう来たのか」
「艦長、敵は」
「間違いないな」
「はい」
こうヘンケンに返すナタルだった。
「それでは」
「総員このまま戦闘に入る」
ヘンケンは指示を出した。
「いいな、このままだ」
「わかりました」
ナタルは敬礼する。これで決まりだった。
ムゲ帝国軍が来た。その指揮官は。
「久し振りだな、ロンド=ベル!」
「やっぱり手前かよ!」
忍は彼の姿を見て叫んだ。
「デスガイヤーだったな!そうだな!」
「そうだ、ダンクーガよ」
そのデスガイヤーは彼等を見据えながら返した。
「今度こそ貴様を倒す、いいな」
「手前は俺が相手してやる!」
早速燃え上がる忍だった。
「いいな、一気にだ!」
「面白い。来るがいい」
こう言いながらだった。
「こちらも攻める。行くぞ!」
「来やがれ!」
こうして今度はムゲ帝国軍との戦いに入った。今度は正面からの激突だった。
「攻めろ!」
デスガイヤーの指示はこれだった。
「ただひたすら攻めよ。いいな!」
「来たな!」
ダンクーガが先頭になって突き進む。
「約束通り相手してやるぜ!」
「忍、このままいくんだね!」
「当たり前だ!」
こう沙羅にも返す。
「雅人!」
「うん!」
「亮!」
「わかっている」
そして雅人と亮にも声をかけるのだった。二人もすぐに言葉を返してきた。
「
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