第十七話 シャピロの思惑
[7/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「まだ出て来るのかよ!」
「数で来るのは相変わらずだな」
他の面々も歯噛みする状況だった。しかしである。
「このまま行くしかない」
大文字は言う。
「今はだ。いいな」
「そうですね。今は」
「それしかありません」
「それじゃあ」
「全軍攻撃だ」
こうしてそのまま突っ込みだ。敵をさらに倒す。
数分経つと戦局は次第に変わってきた。彼等に有利になってきた。
「いけるな」
「そうね」
ちずるが豹馬の言葉に頷く。
「このままいけば」
「勝てるぜ」
豹馬は自信を込めて言った。
「ええ、けれど」
「どうしたんだよ」
「また出て来るでしょうね」
ちずるは警戒する顔だった。
「ムゲ帝国がね」
「あいつ等かよ」
「まあそやろな」
十三もここで言う。
「出て来るやろな。最近そういう流ればかりやからな」
「そうでごわすな、確かに」
大作も頷く。
「このまま終わるとは思えないでごわす」
「レーダーの適用範囲を拡げておきましょう」
小介はこう述べた。
「彼等が何時出てきてもいいように」
「そうだな。じゃあな」
豹馬も小介の言葉に頷く。
「頼んだぜ、それでな」
「ええ。けれど豹馬」
「どうしたんだよ」
ちずるの言葉にも返す。
「急によ」
「今のところ戦いが続くけれど」
「ああ」
「バルマーは思った以上に敵が多いのね」
話すのは彼等についてだった。
「想像以上に」
「ああ、数だけじゃなく勢力もな」
「最初はこの銀河を統一してると思ってたけれど」
それが違っていたのである。
「ゲストやインスペクターもそうだったし」
「ああ、それにな」
「このキャンベル星人やボアザン星人も」
彼等もなのだった。
「それにプロトデビルンもね」
「我々もだな」
ガルドも話に加わってきた。
「ゼントラーディもだな」
「ああ、そうだよな」
イサムがその言葉に頷く。
「ゼントラーディやメルトランディも連中の敵だよな」
「それに宇宙怪獣もいるし」
ちずるが彼等についても述べた。
「そう思うと敵の多い勢力よ」
「敵は多いか」
「確かにかなりの勢力を持っているわ」
それは否定できなかった。
「ただね」
「敵も多いってことだな」
「そうよ。それにそれは今戦っている相手も同じで」
「そうだよな。それに」
戦いながらの言葉だった。敵陣の中をツインランサーで斬り回る。一機斬ればまた一機、そうした流れで次々と斬り倒していた。
「何か微妙な隙間があるよな」
「ああ、その通りだ」
健一のボルテスはコンバトラーの隣にいる。
「彼等は協同しているがその行動には壁がある」
「お互い牽制もしているな」
一平も見抜いていた。
「協同しながらもな」
「そこを突けば」
めぐみも言う。
「楽な相手
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ