第十七話 シャピロの思惑
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突っ込みを入れ返した。
「クールぶっていてすぐに感情的になるんだから」
「ううむ、ギャンブルは奥が深い」
「いや、あんたが弱いだけよ」
まさにそうだというのだ。
「どう考えても」
「言ってくれるな、全く」
「じゃああんたバーンさん、サンドマンさんと勝負して勝てる?」
「バーン殿とは互角だ」
何とそうであった。
「あの方とはな」
「ああ、あの旦那はな」
トッドがそのバーンについて話す。
「すぐ頭に血がのぼるからな。ギャンブルの類はな」
「ううむ。やっぱり似た者同士」
「確かに」
そう思われるのにはしっかりとした根拠があったのだった。
「流石ギャブレーさん」
「しかもバーンさんも」
「俺もあまりギャンブルはしないけれどな」
ダバは首を捻りながらシンジを見ていた。
「しかしシンジ君」
「はい」
「君はトランクスは白派なんだな」
彼の下着の色を見ての言葉だ。確かに彼は白トランクスである。
「その色がいいのか」
「ええ、清潔感がありますから」
「俺は青なんだがな」
彼の下着の色は相変わらずそれだった。
「青トランクスがいいんだがな」
「何か皆トランクスの色はそれぞれなんだな」
「そうだよな」
ロンド=ベルでの男の下着は見事なまでにトランクスで統一されていた。
「まあ人それぞれだよな」
「そうだよな」
「しかし」
ここで皆アズラエルを見て言うのだった。
「アズラエルさんの紫のトランクスって」
「それは幾ら何でも」
「ないんじゃ」
「いえいえ、男の下着は紫ですよ」
しかし当のアズラエルは涼しい顔である。
「それこそがダンディズムです」
「何がダンディズムだよ」
「悪趣味だよ。最悪」
「全く」
速攻でオルガ、クロト、シャニに突っ込まれる。
「ったくよ、下着はすっきりと柄でいいじゃねえかよ」
「そうそう、紫なんて邪道だよ」
「黒もいい」
「っていうかあんた達今日も相変わらずね」
「どんだけ飲み食いするのか」
「全く」
三人の暴飲暴食は相変わらずだった。
「俺達もまあ下着はさ」
「それなりにこだわるけれど」
スティングとアウルも言う。
「ただステラは女の子だからさ」
「そこは違うけれどね」
「ステラ下着は白」
そのステラがぽつりと呟く。
「ナタルさんと同じ」
「ちょ、ちょっと待て」
今の言葉に驚いたのはそのナタルだ。
「いきなり何を言う。私はだ」
「ああ、ナタルさんらしいですね」
「確かに」
「というかナタルさんは白よね」
「それしかないっていうか」
「何故わかった」
しかもナタルはそれに突っ込みを入れる。
「私は何も言っていないのにだ。何故だ」
「いや、何故って」
「今言ったし」
「前もこんな話なかったっけ」
「そうよね」
そ
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