第十七話 シャピロの思惑
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い。
「それでは。ゆっくりとしてくれ」
「さて、フロンティアはどうなってるかな」
慎悟は微笑みながら言った。
「まそんなに極端に変わってないだろうけれど」
「ええ、それはないわ」
神代もそれは言う。
「だって少ししか経ってないし」
「そうですよね、じゃあやっぱり」
「少し離れただけよ」
本当にそれだけだというのである。
「じゃあ街に出ましょう」
「はい、それじゃあ」
こうして慎悟は神代に案内されて街に出る。皆その彼を見ながら言うのであった。
「やっぱりあの二人って」
「そうだよな」
「完全に姉さん女房よね」
「どう見てもね」
温かい目で見ながらの言葉だった。
「神代ちゃんの方が年上だし」
「しかもしっかりしてるしね」
「いいんじゃない?あれで」
こうも言われる。
「それじゃあ俺達もな」
「久し振りにフロンティアに出ますか」
「さて、何食おうかな」142
「路面電車にでも乗ろうかしら」
こんな話をしてフロンティアに出た。するとであった。
「ええと、人参!?」
「何これ」
「あの、ランカちゃん」
皆ランカに出会って唖然としている。何と頭に人参の被り物をして全身黒いタイツになってだ。そのうえでゼントラーディの市民達のエリアのスーパーで歌っていたのだ。
「何でここにいるの?」
「それも人参って」
「どういうことなんだよ」
「私デビューすることになったんです」
そのランカの言葉だ。
「それでなんです」
「いや、それはわかるけれど」
「人参!?」
「それがわからないけれど」
「駄目ですか?」
ロンド=ベルの面々に逆に聞く始末である。
「これって」
「いや、駄目っていうか」
「何ていうかね」
「微妙!?っていうか」
「ううん、センスがどうにも」
「そうよね」
彼等はそれぞれ腕を組みながら述べる。
「それはないと思うけれど」
「どうにもこうにも」
「そうよね」
「そうですか。私は結構」
しかしランカの顔は明るい。
「面白いと思いますけれど」
「まあ自分でそう思ってるのなら」
「それでいいと思うけれど」
「それにしてもゼントラーディの人達のところで会うなんてね」
「意外ね」
「私の事務所がここにあるんです」
だからだというのだ。
「ゼントラーディの人達の場所に。私も血が入っていますし」
「あっ、じゃああたしと同じじゃない」
ミレーヌはランカのその言葉を受けてにこりとなった。
「あたしもゼントラーディとのハーフだしね」
「そうですよね。ミシェルさんも」
「ああ、そうさ」
そのミシェルも笑って述べてきた。
「俺も。血が入ってるからな」
「っていうか元々同じだし」
「そうそう、巨大化するかどうかだけで」
周りはもうゼントラーディもメルトラン
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