第十六話 総力戦
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」
ギジェは既に彼等に向かっている。
「向かわせてもらいます」
「そなたもか」
「なりませんか」
向かいながらも問うのだった。
「それは」
「いや、よい」
ハルルはそれを許した。
「行くがいい、そなたもな」
「有り難き御言葉」
「だがそなた」
そのギジェを見ての言葉である。
「変わったな」
「変わったといいますと」
「以前のそなたは純粋な武人だった」
そうだったというのだ。
「だが。今のそなたは」
「今の私は」
「何か別のものを見ているな」
こう彼に言うのである。
「それは巨神か」
「いえ、それは決して」
「ならよいのだがな」
ギジェのその言葉を聞きながら述べた言葉だ。
「では。向かうがいい」
「はい、それでは」
こうしてだった。ギジェとハルルは大軍で向かう。しかしだった。
「くっ、巨神はまだか」
「これだけの攻撃を受けても」
「まだ何ともないというのか」
「巨神の力」
ギジェはその彼を見ながら呟く。
「一体どういったものだ?果たして」
だがそのイデオンでは。コスモ達は狼狽の中にあった。
「ファトム、ゲージは!?」
「駄目だ!」
ファトムはこうコスモに答える。
「とてもだ。あがらない」
「くっ、どうなってるんだ」
「今が大変な時なのに」
カーシャも言う。
「それでも何もならないなんて」
「イデオンのゲージはどうなってるんだ!?」
コスモは攻撃を何とか受けながら舌打ちしていた。
「何時あがったり変わったりするんだ」
「わからん。だが」
しかしだというのはベスだった。
「このまま戦うしかない」
「そうだ」
ジョリバも言う。
「もうすぐ友軍が来てくれる。それまでだ」
「そうだ」
ベスもジョリバのその言葉に応える。
「このまま防ぐ。いいな」
「よし、それなら」
「今は」
ナブールとギャバリーも言ってだ。戦いを続けるのだった。
だがここでゲージが動いた。するとだった。
「ミサイルだ、コスモ!」
「ああ、わかった!」
コスモはファトムの言葉に頷いた。
「今なんだな!」
「そうだ、撃て!」
こうして全方位にミサイルが放たれた。その時だった。
バッフ=クラン軍はイデオンを取り囲んでいた。それが仇になった。
「し、しまった!」
「ミサイルが!」
「総員回避!」
すぐに避けようとする。しかしだった。
間に合わなかった。かわせたのは僅かでイデオンを攻めていたバッフ=クラン軍の殆どが破壊されてしまった。そのミサイルによってだ。
「くっ、しまった」
ギジェは何とかかわした。だが残っているのは殆どいない。
「やられてしまったか」
「ギジェ」
そしてここでハルルも言う。
「地球人達の主力も我が軍の攻撃にかかってきている」
「左様ですか、
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