第十六話 総力戦
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点はもうないぜ」
マサキがそれは言った。
「それはもう皆見たよな」
「忘れる筈がないニャ」
「その通りだニャ」
それにクロとシロが応える。
「シュウがそれをしたニャ」
「だから偶然はもう起こらないニャ」
「そうだ。それに全次元単位での偶然なんてあるのか?」
マサキもそれを言う。
「そうそうよ。しかもそれが全部世界崩壊なんてとんでもねえことになるのか?」
「まず有り得ないな」
「そう言うのね」
ドロシーがそのロジャーに対して返す。
「ロジャーは」
「そうだ。こんなことはまず有り得ない」
実際にそれを断言するのだった。
「それにだ」
「それに?」
「私達の世界は一万二千年ごとに崩壊していたな」
「ああ、そうだよな」
「それはな」
皆それに頷く。
「そしてパラダイムシティは四十年に一度」
「破壊され創り直されていた」
「アル=イー=クイスは神だった」
ロジャーは今度は彼等について話した。
「しかしだ。それは一つの次元の話だ」
「全ての次元には影響を及ぼせない」
「他のパラレルワールドには」
「そうだ、それはない」
また言うのだった。
「どう考えてもだ」
「全ての次元が崩壊している」
「それを誰かがしてるって」
「神!?」
ユングが首を傾げさせながら述べた。
「神がいるのかしら」
「この世界にはイルイ=ガンエデンという神がいたな」
「ああ、そうさ」
「イルイちゃんのことですよね」
今度はアラドとゼオラが応える。
「あの娘なら今は平和に過ごしてるぜ」
「普通の人間の女の子として」
「そうだな。だが神はそれだけか」
ロジャーの考えはさらに進んでいく。
「それはどうなのかだな」
「ううん、何か凄い話になってきたけれど」
「本当にどうなのかしら」
「何かあるのかな、やっぱり」
こんな話をしていた。そしてそのフロンティアの中では。
「ねえルリア」
「はい、アルマナ様」
二人の少女が何か話をしていた。
「ここに忍び込めてよかったわね」
「はい、まさかこれだけ上手くいくとは思いませんでした」
「あのシェリルについていってね」
それで入ったというのである。
「それで入ったけれどね」
「ここもいい場所ですね」
「そうね。ギャラクシーはスラムもあって」
それについても知っているらしい。
「暗い部分も多かったけれど」
「ここは暗い場所はありません」
「そういうことはしっかりと計画しているみたいね」
「そうですね。ではアルマナ様」
「ええ」
「お部屋を用意してありますので」
こう言うのだった。
「そちらに」
「わかったわ。じゃあ今からね」
「はい、参りましょう」
こうした話をして姿を消す。フロンティアの中でも何かが起こっていた。
そしてだ。ロジャ
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