After days
summer
Blue ocean
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た2人は一見いつも通りだが、さっきから一定距離を離れない。
少々やり過ぎた感はあったが、久々に心暖まる風景だったので、個人的には良しとする。
まぁ、バカップル度合いでは他の2組も負けていない訳だが。
お腹も膨れ、俺はエギルに断りを入れた後に1人で夜の海岸線を歩き出した。
仲間の声が遠ざかり、やがて消える頃、彼の雰囲気もガラリと変わっていた。
「ご苦労だった、藍原」
「いえ、仕事ですから」
後発組の情報戦部隊を率いてきた藍原が木の陰から出てくる。
「首尾は」
「今のところ上々。といった所でしょうか。隊長が兼ねてから懸念していた事態、今回は比較的高確率で起こり得るでしょうね」
「やはり、やつらは置いてくるべきだったか……」
「息抜きも必要ですよ。貴方はまだ学生でもおかしくない年齢ですから」
公的な話をしている時に藍原がこういった事を言ってくるのは珍しいことだった。
一歩間違えば不敬罪だが、そんな失態をするタマではないし、彼もそんな器の小さな人間ではなかった。
「準備は万全。運用部隊はいつでも出撃可能、と笠原主任から連絡を受けていますし、余程のことが無い限り心配は要りませんよ」
「笠原が何で運用部隊に着いてきているのかは横に置いておくとして……杞憂で終わればそれでいいんだよ」
「ごもっともです」
漆黒の空には満天の星空。光害の少ないこの地の星空は彼に何を告げるのか―――
事は三日目に動き出した。
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