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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 召喚士の軌跡
第二話 箱庭ですよ?
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           “サウザンドアイズ”

「ok分かった。だが始める前にそのカードを調べさせてもらおうか」

十六夜はそう言って黒ウサギに手を出した

「構いませんよ?」

黒ウサギはキョトンとした顔でトランプを十六夜に渡す
4人はそれぞれ絵札のカードに何かをする
十六夜はただ見るだけ
飛鳥は軽く爪で押し、印をつける
耀は人差し指につけた猫の唾液をつける
修也はカードのにおいを嗅ぎ、軽く口をつける

「では!ゲーム開始でーす!」

4人からカードを返された黒ウサギはカードをテーブルの上に広げ宣言した

「誰から行く?」

飛鳥の言葉に「じゃあ、俺から行かせて貰うぜ」と言いながら前に出る十六夜、そして

バン!

と音を立てながらテーブルを叩く
カードは一枚を除き全て空中に舞い上がり、やがて、テーブルの上に落ちる

「な!なっな」

黒ウサギが声にならない声を上げる

「じゃあ、私これ」

「私これ」

「じゃあ、俺も」

裏返った絵札のカードを飛鳥、耀、修也の3人はとる

「ちょっと待ってください!今のは」

「なにもルールに抵触してないぜ」

十六夜はその後にギフトゲームのルールを言う
その後に少しだけ黒ウサギの耳が動き

「箱庭の中枢からこの勝負は有効であると認められました…飛鳥さんと耀さんと修也さんはクリアで  す」

ガックリとうなだれる黒ウサギ

「でっでも!十六夜さんがまだです!」

「おいおい、おれを誰だと思ってんだ」

そう言って裏返されたカードはクローバーのk
絵札である

「どっどうやって」

「覚えた。全てのカードの順番をな」

そう言って伏せられたカードを表替しながらそのカードの数字を言う

「このカードの隣はダイヤの9、クラブの2、スペードのJだ」

黒ウサギはカードの順番を完全に覚えられていたことにショックを受ける

「やるじゃない、あなた。けど、おかげでこちらが考えていた手が無駄になったわ」

「うん」

「全くだ」

飛鳥の言葉に耀と修也も頷く

「そいつは悪かったな」

未だにショックから抜け出せていない黒ウサギに十六夜は言う

「おい、黒ウサギ」

「はっはい」

「早速だが、言うことを訊いてもらうぜ」

「だっダメですよ性的なことは」

黒ウサギは胸元を両手で隠す
もっとも胸が大きすぎて完全に隠せてはいないが

「まあ、それも魅力的ではあるんだが、俺の訊きたい事は一つ」

「なんですか?」

「この世界は……面白いか?」

他の3人も無言で返事を待つ。
彼らを呼んだ手紙にはこう書かれていた。

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