第五話「ドラゴン波ッ、それをやる君に脱帽」
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い姿を想像してみて。武力、行き様、信念、何でもいいわ」
一番強い姿……やっぱりドラグソ・ボールの空孫悟かな。あれ反則でしょ。もはや人じゃねえよ。あ、人じゃないか。
「思い浮かべた? なら次にその人物が一番強く見える姿を思い浮かべるの。何かの言葉や技だったらそれを真似してみるといいわ」
孫悟空といったらやはりドラゴン波だろ。……えっ、うそ、あれを真似るの?
先輩に視線で問うと頷きが返ってきた。木場たちもジッと事の成り行きを見守っている。レイなんかは親指をグッと立てていた。ゲームしてたんじゃなかったのかよ!
あーもう! やればいいんだろうやれば!
羞恥心をかなぐり捨ててやけくそ気味に構えを取る。
「ドラゴン波!」
カッ!
技名とともに両手を突き出すと、左手に紅い閃光を放ちながら何かが現れた。これは、籠手?
「な、なんじゃこりゃぁぁぁぁ!」
手の甲には宝玉の様なものが嵌められており、全体的に赤い色をした籠手はかなり凝ったデザインをしていた。
「成功ね。それがあなたの神器よ」
えっ、これが俺の神器!? ザ・○ールドじゃないんですか!?
なんということだ……これでは女の子の身体を触ることも、匍匐前進でパンツを除き見ることも出来ないじゃないか!
「チェンジを要求します!」
「なに言ってるの。そんなこと出来ないわ」
非情の現実が俺に重くのし掛かる。
床に手をつき打ち拉がれる俺。こちらを指差して爆笑するレイの笑い声がやけに耳に残った。
「続き、いいかしら?」
ニッコリ微笑むリアス先輩の背後に炎が見えた。気持ちを切り替えてソファーに座り直す。レイは我関せずのスタンスで再びゲームに戻っていた。
「あなたの神器は『龍の手』ね。所有者の力を一定時間、倍にする効果を持つわ。ありふれた神器の一つね」
ありふれたって……。
「……価値なし」
グサッ。
小猫ちゃんの一言が俺のところてんに等しい心を無惨に切りつける! あかん、立ち直れないかもしれへんわ……。
ズーンと沈む俺に構わず、リアス先輩は首を傾げていた。
「堕天使に危険視される程の神器が『龍の手』? なんかしっくりこないわね……まあいいわ。堕天使はそれを危険視してあなたを殺したのよ」
お茶で喉を潤し、一端話を句切る。
「さて、こんなところかしらね。ここまででなにか質問はある? …………無いようなら次はあなたたち――というよりあなたの番よ、姫咲レイくん。いいえ、レイ」
リアス先輩を一瞥したレイはPSPを仕
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