第十三話 ミス=マクロス
[5/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
悪い」
「というかオーディションの時に」
「折角ランカちゃんの晴れ舞台なのに」
「んっ!?」
丁度退院して復帰したオズマがここで話を聞いた。
「ランカがどうした?」
「あっ、いや」
「何でもありません」
「気にしないで下さい」
しかしそれは皆で咄嗟に誤魔化すのだった。
「何もありませんので」
「とにかく出撃しましょう」
「相手は宇宙怪獣ですしね」
「そうだな。あの連中ならだ」
オズマはすぐに戦いに心を切り替えた。
「すぐに向かわなければな」
「はい、ですから」
「すぐに行きましょう」
こうして向かってであった。全員すぐに出撃した。
そしてだ。マクロスクウォーターの環境でボビーが言うのだった。
「ダーリン、頑張ってね」
「ボビーさんっていつも思うんですけれど」
「純愛なんですね」
「告白しないんですか?」
モニカにミーナ、それとラムが彼に言う。
「そんなに愛しているのなら」
「それでどうしてなんですか?」
「愛があれば性別なんて」
「あら、嫌ねえ」
外見はともかく仕草は女のものであった。
「そんなのはもうとっくに卒業してるわよ」
「卒業って」
「どういうことなんですか?」
「愛は与えることなのよ」
こう言うのであった。
「想うことが大事なの。彼はノンケだし」
「ああ、そういえばキャスリンさんと以前は」
「そうらしいですね」
「それがわかってるからなのよ」
こう言うのである。
「あたしは想うだけ。それだけなのよ」
「そうなんですか」
「それで」
「そうよ。それでね」
さらに言う彼だった。
「ダーリンの機以外には」
「はい、オーディションを」
「実況ですね」
「さあ、かけるわよ!」
ここでは一気に男らしくなった。
「皆に愛のオーディションを見せてあげるわよ!」
「それが愛かどうかはともかく」
「オズマさんは気遣うんですね」
「気遣うのも愛よ!」
正論そのものであった。
「じゃあ皆行くわよ!」
「了解です!」
「それじゃあ!」
「全軍出撃する!」
ジェフリーも言う。
「フロンティアを護りつつ戦闘を行う。いいな!」
「了解です!」
「ただな」
「どうした?」
ハサンがムハンマドの言葉に応えた。
「何だろうな」
「音楽の中での戦いか」
「それだ」
ムハンマドが言うのはこのことだった。顔は考えるものになっている。
「違和感があるようでな」
「そうでもないか」
「それが不思議だな」
こう言うのである。
「だけれどな。戦ってるっていう実感はあるな」
「そうだな。では行くか」
「ああ、やらせてもらう」
こう話してそのうえで戦いに向かう。ギガンティック達はもう完全にロンド=ベルの一員として戦場にいた。今回バッフ=クランの指揮官はこ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ