第十一話 クロス=エンカウンター
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中にはアルトもいた。彼はオズマ達と共にフロンティアの中にいた。
そのオズマがだ。彼に声をかけてきた。
「アルト、いいか」
「何ですか?」
「御前は街の東に向かってくれ」
「東にですか」
「そうだ、東だ」
そこにだというのである。
「今すぐにだ、いいな」
「まさかそこにバジュラが」
「そうだ」
まさにその通りだというのだ。
「来ている、だからいいな」
「わかりました、それなら」
「四体だ」
その数も告げられた。
「御前一機でいけるな」
「ええ、大丈夫です」
既にこの戦いでバジュラ達の力は見ていた。そのうえでの判断である。
「それ位なら」
「俺達は今はここを動けない」
ギガンティックのうちの砲塔を思わせる一機と共同しながらバジュラの編隊と戦っていた。
「だからだ。御前一機でだ」
「ええ、そういうことなら」
こうしてアルトはそちうらに向かった。そうしてだ。
バジュラ達と戦う。そのうえで民間人達に対して言う。
「早く避難を!」
「貴方は」
「ロンド=ベルの」
「ああ、そうだ」
こうそのギガンティックの一体に答える。
「その通りだ」
「そうですか。すいません」
「では御願いします」
「あんた達がそのギガンティックのパイロットか」
アルトはその二人に対して言った。
「見たところまだ子供だな」
「はい、十三です」
「十四です」
慎悟と真名はそれぞれ自分の年齢も話した。
「州倭慎悟です」
「神代真名です」
「そうか、わかった」
アルトは二人の名前も聞いて頷いた。
「俺は早乙女アルトだ」
「えっ、早乙女っていったら」
「まさか」
二人はその名前を聞いてあることに気付いた。
「あの歌舞伎役者の早乙女さんの」
「あの人と何か」
「ああ、そうだ」
ここで嫌悪感も見せた。
「親父だ」
「そうですか。ロンド=ベルにおられたんですか」
「地球に残られて」
「その話はこれで終わりだ」
強引に打ち切ってきたアルトだった。
「いいな」
「は、はい」
「わかりました」
二人もアルトのそうした感情を読み取ってそれ以上は問わなかった。
「それじゃあアルトさん」
「今は」
「バジュラだったな」
その彼等のうちの一体を倒しての言葉である。
「この連中は」
「はい、そうです」
「バジュラです」
彼等も目の前の敵の名前はその通りだと返す。
「数が多いですから」
「気をつけて下さい」
「ああ、わかっている」
答えながらバトロイド形態に変形してそのうえで攻撃していく。それで敵のそのバジュラを数機瞬く間に倒してしまったのだった。
だがその後ろからまた来る。ここで慎悟が彼に言ってきた。
「アルトさん、大変です」
「どうした!?」
「逃げ遅れた一般市民がいます」
こ
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