第十一話 クロス=エンカウンター
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「ではそうさせてもらおう」
「お父さん」
その彼と同じ機体に乗るブロンドの少女が言ってきた。
「敵は一部がフロンティアの中に入ったわ」
「もうか」
「ええ、もうよ」
「そしてだな」
出て来るというのである。
「中で迎撃だな」
「そういうことなるわ。大海司令」
「ええ」
その軍服の女が応えてきた。
「その通りよ、ここはね」
「ロンド=ベルも来ているが」
「彼等との連携は」
緑のマシンから一組の若い男女が彼女に問うてきた。
「どうするのでしょうか」
「それは」
「当然御願いするわ」
その司令は彼等にも応えた。
「そうでもなければ勝てはしないわ」
「十万」
「数としては多いわね」
「確かに」
それぞれのマシンに乗る面々が言う。
「じゃあここはやっぱり」
「ロンド=ベルと」
「そうだ。そうしてくれ」
レオンもここで言ってきた。
「今はだ。いいな」
「了解」
「それなら」
彼等もそれで反論はなかった。これで決まりだった。
「よし、今は」
「ロンド=ベルと」
「これからはだ」
ここでレオンはさらに言ってきた。
「彼等と協力して戦うことになる」
「そうなるのですね」
「大海華都美司令」
レオンはその彼女の名前も呼んできた。
「貴女には正式にロンド=ベルの移転も告げられることになるだろう」
「えっ、まさか」
「いや、そのまさかだ」
そうだというのである。
「戦力は集中させるべきだからだ」
「ですがフロンティアの護りは」
「それもロンド=ベルがしてくれる」
まさに彼等がだというのだ。
「だからだ。わかってもらえたかな」
「そうですか」
「それはまた大胆な」
「確かに」
大海の周りにいる面々もこれにはかなり驚いていた。
「戦力を集中させるのは必要とはいえ」
「フロンティアの護りを彼等に委ねるとは」
「また彼等には私から話をしておく」
レオンは冷静な口調で述べた。
「だからだ。心配は無用だ」
「そうなのですか」
「それでなのですか」
「これからフロンティアとロンド=ベルは行動を共にする」
このことも言うのだった。
「それならば当然のことだ」
「わかりました」
大海はここで頷いた。
「ではこれからは」
「それで御願いする」
「はい」
こうした話の後で戦いに向かう。十二機のマシンはそれぞれ連携し合いながら戦う。ロンド=ベルとも見事な連携を見せフロンティアを護っている。
「何かな」
「そうよね」
「あのギガンティックって」
「かなり強いな」
その彼等と共に戦うロンド=ベルの面々の言葉である。
「よし、それなら」
「私達だってね」
「負けてられないよな」
彼等もフロンティアの中と外で果敢に戦う。何とか一般市民を守っている。そしてその
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