第十一話 クロス=エンカウンター
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いいます」
「バジュラ!?」
「何だそりゃ」
「プロトデビルンとはまた違うんですね」
「はい、全く違う種族です」
まさにそうした存在だというのだ。
「知能は見られないのですがそれでも」
「数は多いな」
「そうね、この数は」
「かなり」
「十万はいるな」
ブライトが言った。
「それだけは普通にいる」
「十万ですか」
「確かに最初にしては多いですね」
「これだけの数は」
「こちらも迎撃機を出しています」
レオンはまた言ってきた。
「ですから彼等と協力して御願いします」
「そしてその迎撃機は何ですか?」
「バルキリーですか?」
「それともニュータイプですか?」
「いえ、ギガンティックです」
しかし彼はここでこう答えた。
「我々の迎撃機はギガンティックです」
「ギガンティック!?」
「何ですかそれ」
「はじめて聞きますけれど」
ロンド=ベルの面々にとってはまさに初耳であった。
「どういったマシンなんですか?」
「それで」
「ギリシア神話のオリンポス十二神」
この神々自体はよく知られていた。
「その彼等の名前をそれぞれ冠していまして」
「それで」
「どういったマシンなのかですけれど」
「互いの力を受け合い戦う」
レオンはそれに応えて述べてきた。
「そうしたマシンです」
「十二機がお互いに」
「それでは」
「はい、戦えば戦うだけそれぞれが強くなっていく」
こう話すレオンだった。
「それがギガンティックです」
「ではそのマシンも今」
「出て来るのですね」
「はい、今発進させます」
それはまさに今だというのだ。
「それでは大統領」
「うむ」
グラスはレオンの言葉に頷く。そうして。
「ギガンティック全機発進!」
「了解です!」
「それでは!」
こうしてその十二機のマシンが出撃した。それは。
「何と」
「これは」
見た目にもロンド=ベルの面々にとってははじめてのマシン達だった。
それぞれ異なったシルエットを持っている。その彼等がフロンティアの中に出て来たのである。そのうえで戦闘に入るのであった。
そしてそのうちの一機でだ。一組の少年と少女が話していた。
「いいわね、慎悟君」
「うん、真名さん」
お互いに言い合う。
「また戦うことになるわ」
「フロンティアの為に」
「そうよ、皆の為にね」
まさにその為に戦うというのであった。
「戦いましょう」
「わかったよ。じゃあ」
「いい、全機それぞれ連携して」
レオンの前で一人の白い軍服の女が通信を入れてきていた。
「そのうえで戦って」
「いつも通りですね」
「そうよ」
彼女はその真名という少女の言葉に応えて頷いた。
「十二機全てでね」
「わかった」
それに頷いたのは一人の厳しい男だった。
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