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スーパーロボット大戦パーフェクト 完結篇
第十話 四つ巴の中で  
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退いていた。流石に連戦のうえで宇宙怪獣達との戦いはできなかった。それで退いて今は己の旗艦でミンメイ、そしてガビルと共にいた。
「ゲペルニッチ様」
「あの者達だな」
「はい、バルゴめは行方知れずとなりました」
そうなったというのだ。
「ギギル、シビルと共に」
「そうか」
「そして破壊神共もまた」
「あの者達はどうなったか」
「あの惑星から離れました。どうやら興味がないようです」
「そうか。しかしだ」
ここで彼は言った。
「五十万年周期の時を経て再びか」
「それに今回の活動はです」
ガビルの言葉は続く。
「これまでとは比較にならない程の規模を誇っております」
「そうだな」
「その様に美はなくおそましさと恐怖が銀河を塗り潰そうとしております」
「遂にだな」
ゲペルニッチはここまで聞いて述べた。
「アポカリュプシスがはじまるということか」
「!?」
ガビルもまたその言葉を聞いて眉を顰めさせた。そのうえで問うのであった。
「あの、それは」
「してサンプル共は」
だがここでゲペルニッチはさらに問うのであった。
「何処に消えた」
「現在のところそれは不明です」
だがそれはわからないというのであった。
「おそらく四万光年以上の長距離フォールドを敢行した模様です」
「そうか」
「どうされますか?」
「今はよい」
いいというのだった。
「我が手元にはもう一つのサンプルが残されておる」
「だからですか」
「我が夢、いまだ費えぬ」
こう言ってそれはいいとした。しかしここでミンメイが言うのだった。
「人の生命力を吸い取る為の農場なんて、そんなものは」
「黙れ!」
だがガビルはその彼女に怒鳴る。
「ゲペルニッチ様のお情けで側に置かれている情報収集用のサンプルが!」
「サンプルではありません、私は」
「何だと!」
「止めておけ」
ゲペルニッチはそのガビルを止めた。
「このサンプルが持つスピリチア再生種族の譲歩はまだまだ有用だ」
「だからですか」
「いずれアニマスピリチアは再び銀河にやって来る」
彼は確信していた。
「そしてその時こそが新たな夢を成し遂げる時となろう」
「その時こそこのガビル」
ここでガビルは恭しく述べた。
「ゲペルニッチ様の為に銀河に美の華を咲かせましょう」
(輝、急いで)
ミンメイはその中で言うのだった、
(このままでは捕らえられた人達は)
彼女も彼女の戦いの中で危惧していた。そしてその時。
ロンド=ベルは超空間の中を彷徨っていたのだった。
「超空間センサー使用不能」
「艦の制御も」
「このままでは何処に行くか」
「各艦は接近して下さい」
ミサトはすぐに判断を下した。
「何処に飛ばされるにしてもせめて同じ場所に」
「超空間内の流動速度低下!」
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