第九話 受け継ぎし遺産
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いいさ。とりあえずあんた達はそのまま戦ってもらうよ」
言いながら一歩退くレツィーラだった。
「これで必要な情報は手に入ったし。後は」
「待て!」
ガムリンが追おうとする。
「逃がさんぞ!」
「!!」
「これは!」
今度は爆発音が聞こえてきた。衝撃が僅かに一同のところにも来た。
「爆発・・・・・・」
「一体何処で」
「来たようだね」
レツィーラはそれを聞いても涼しい顔であった。
「この遺跡の存在を邪魔に思う連中がね」
「それってまさか」
「プロトデビルン?」
「まさかね」
レツィーラの言葉が楽しむものになっていた。
「アポカリュプシスの縮図がこの目で見られるなんてね」
「待て!」
去ろうとする彼女をサコンも追おうとする。
「そのアポカリュプシスとは何だ!」
「さあね」
それについてはあえて言おうとしないエツィーラだった。
「私の集めた知識は私だけのものさ」
「ちっ、そう言うと思ったぜ!」
「あんたみたいな人間はね!」
「けれどもうすぐね」
エツィーラは悠然と笑ったまま彼等に告げる。
「もうすぐあんた達も身を以て知ることになるよ」
「身を以て」
「何を」
「無限の力の目的をね」
こう言って姿を消すのだった。まるで煙の様にだ。
「くそっ、逃がしたか!」
「何て速さ!」
「けれどね」
エクセレンがここで言った。
「これ以上ここにいても仕方ないわ」
「そうですね」
エキセドルがその言葉に頷く。
「それでは。外に出ましょう」
「急いで」
「今から」
彼等はすぐに外に向かう。しかしであった。
「無限の力」
「アポカリュプシス」
その二つの言葉が彼等の中に残った。
「それは一体」
「何だというの?」
彼等が戻るとだった。敵はまだ動いていなかった。一機も来ていない。
「衛星軌道上の敵の動きは」
「先程までは超高空より遺跡への攻撃がありました」
美穂が艦橋に戻ったエキセドルに告げる。
「ですが今は沈黙しています」
「おかしいですね」
エキセドルはそれを聞いて呟いた。
「彼等は遺跡を破壊する気がないのでしょうか」
「大気圏以外は」
今度はサリーが言ってきた。
「敵のジャミングにより状況が殆ど掴めません」
「わかりました」
エキセドルはそれを聞いて言った。
「今のうちに全機出撃です」
「わかりました」
「それでは」
こうして全軍戦闘態勢に入ったその時だった。
「敵です!」
「来ます!」
こうしてだった。両軍は再びラクスで戦闘に入るのだった。
すぐにロンド=ベルを取り囲んで来る。ここれフォッカーが言ってきた。
「いいか!」
「はい!」
「敵のパイロットはコントロールを受けているだけだ!」
柿崎からわかったことである。
「できるだけコクピ
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