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スーパーロボット大戦パーフェクト 完結篇
第八話 バッフ=クランとの出会い
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歌ってくれよ」
「歌をなんだな」
「俺が言いたかったのはそれだけだ」
ここまで話して話を止めるコスモだった。
「それじゃあな」」
「ああ、じゃあな」
こうしてコスモも去った。その次は。
「やったね、バサラ!」
「ミレーヌかよ」
「あの化け物を一発で追い返すなんて!」
「ちょっと待てよ」
しかしであった。バサラはミレーヌの今の言葉に怪訝な顔で返すのだった。
「俺の歌はな」
「あんたの歌は?」
「人殺しの道具じゃねえ」
それを言うのだった。
「それはな。違う」
「人殺しって」
だがミレーヌはそれを言われてもきょとんとなるだけだった。そのうえでバサラに返すのだった。
「何言ってるのよ」
「何っていうのかよ」
「そうよ、相手は化け物だったじゃない」
彼女にとってはそうした認識だった。
「それで何でそんなこと言うのよ」
「・・・・・・そうか」
バサラはそれ以上言わなかった。ただ立ち去るだけであった。
ミレーヌはその後姿を見送ってだ。きょとんとなるしかなかった。
「何なの?一体」
「まあバサラだから」
「ああいう奴だからな」
「何か考えがあるんだろうがな」
しかしそれが常人には到底わからないのがバサラであった。
「ただ、また飛び出ていきそうだな」
「そうね、それは」
「今にもって感じで」
そうして実際にであった。バサラはこの後すぐに飛び出したのであった。
それを聞いたナタルと未沙がだ。呆れた声で言った。
「営巣に入れてもすぐにこじ開けるしな」
「参ったわね」
二人の偽らない本音だった。
「それで今度は何処に行ったのだ?」
「まさかバロータ軍の方?」
「残念ですがそうです」
キムが二人に答えた。
「今物凄い勢いで飛んでいっています」
「わかった。それではだ」
「どのみち戦わないといけなかったでしょうし」
二人はここで作戦の変換にかかった。
「行くとしよう」
「今すぐね」
こうして作戦が決まった。ロンド=ベルはすぐにバロータ軍に向かうことになった。
「やられるよりやれ」
「そういうことにもなるし」
「それなら」
全員それならそれだと乗り気だった。消極案は彼等には似合わなかった。
そのままバロータ軍に向かう準備に入る。そしてそのバサラは。
「行くぜシビル!」
バロータの大軍に向かいながら既にハイテンションになっていた。
「俺の歌をもっと聴かせてやるぜ!」
そのまま突き進む。彼はその道を突き進んでいた。

第八話完

2010・3・2



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