第八話 バッフ=クランとの出会い
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ギジェの作戦は瞬く間に破綻してしまったのだった。
「くっ、まさかこう簡単に」
「ギジェ様、ここは」
「どうしましょうか」
「ダラム様に通信を送れ」
ギジェの判断はこれであった。
「我が軍は一時撤退する」
「撤退ですね」
「そのうえで救援を要請する」
「了解です」
「それでは」
こうして彼等も撤退した。ロンド=ベルはこの戦いも勝利を収めることができた。
「周囲にバッフ=クランの反応はないな」
「そうだな」
ハタリがジョリバの言葉に応えていた。
「とりあえずは、だがな」
「助かったな」
「そうだな」
「しかしいきなりとはいえ」
「そうだよな」
「派手な戦いになったわね」
皆このことを噛み締めていた。
「いきなりな」
「これはまた」
「それでは今は」
「とりあえず移動です」
エキセドルがジェフリーに告げる。
「ここにいてはまたバロータ軍の攻撃を受けかねません」
「その通りだ。それではだ」
「はい」
「わかりました」
モニカとミーナが彼の言葉に応える。
「今からですね」
「移動しましょう」
「そして艦長」
ラムは彼に問うた。
「どのポイントにでしょうか」
「一一〇一だ」
そこだというのであった。
「全軍そこに移動する」
「じゃあ行くわよ」
ボビーがそれを聞いて述べた。
「そのポイントに今からね」
こうして彼等は移動をはじめた。しかしそれを見る影があった。
「禁断の惑星でのプロトデビルン、アニマスピリチア、そしてイデ」
こう言うのであった。
「やはりこの星にはアポカリュプシスの秘密を解く鍵があるようだねえ」
その言葉を続けていく。
「そして、それを統べる者」
不意に存在のことが出て来た。
「それこそが無限力。うふふふふふ・・・・・・」
謎の笑みであった。しかし今また戦いが終わった。
「しかし戦いが終わったが」
「まだ大分いますね」
「そうだな」
「バロータの大軍が」
彼等がまだ展開していたのだ。
「すぐ近くにいる」
「脱出しようにも」
それもまた問題があるのだった。
「あれだけの大軍がまだ近くにいるとなると」
「フォールドインも最終手段ですね」
「隙を狙われたら」
「参ったな」
その苦境が強く認識されていた。しかしであった。
「!?」
「何だありゃ」
「バロータの機体?」
「まだ誰か残っているのか?」
「いや、あれは」
ここで気付いたのはミレーヌだった。
「柿崎さんのバルキリーじゃないかしら」
「えっ!?」
「嘘・・・・・・」
「生きてたのかよ」
皆それを聞いて一斉に驚いた。
「まさかと思うけれど」
「生きていたって」
「そういえば捕虜になったけれど」
死んではいない。そのことにも気付いたのであった。
「大丈夫
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