第五話 ロスト=ディーヴァ
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それは」
「御前が他のサンプルのスピリチアを再生させればスピリチアは尽きることがない」
そうだったというのだ。
「それこそが我が夢スピリチアファームプロジェクト」
「私がスピリチアを再生させる?」
それはミンメイには自覚できないことだった。
「まさか」
「連れて行け」
ゲペルニッチはこれ以上話さなかった。
「くれぐれも手荒な真似はするな」
「はい」
「わかりました」
「ではゲペルニッチ様」
ここでガビルが言ってきた
「ギギルが討ち漏らした別の船団については如何されますか」
「あそこにはアニマスピリチアがいる」
こう言うのだった。
「ではやはり奴が」
(アニマスピリチア?)
これもミンメイにははじめて聞く言葉だった。
(それもまた)
「我が夢を磐石にする為にはあの者の力が必要となる」
ゲペルニッチは言う。
「わかるな、ガビルよ」
「はい」
ガビルは彼の言葉に恭しく頷いた。
「仰せのままに」
「ギギルの件もある」
ゲペルニッチはまた言う。
「次は私も出る」
「何と、ゲペルニッチ様御自身が」
「そうだ」
まさにその通りだというのだ。
「今回の戦闘で新たな兵士も手に入ってな」
「一人ですが」
「そのマインドコントロールもしなければならない」
「マインドコントロール、まさか」
ミンメイは連れて行かれる中で呟いた。
「それは」
「待っていろ、アニマスピリチア」
ゲペルニッチは期待する声で言っていた。
「御前を手に入れ我が夢は完成する」
それを見ているのだった。また戦いがはじまろうとしていた。
第五話完
2010・2・21
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