第四話 果てし無き旅路のはじまり
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第四話 果てし無き旅路のはじまり
ロンド=ベルは宇宙に向かう準備にあたっていた。それはかなり慌ただしいものだった。
「食料は?」
「マクロスシティに積めるだけ」
「あとエネルギーと弾薬は」
「安心してくれ」
大河の言葉だ。
「二十回の戦闘分は用意しておいた」
「後はバルマーを倒してそれを手に入れる」
「それしかないわね」
「バルマーもいるからな」
このことも考慮されていた。
「それなら」
「さて、と」
アズラエルも忙しく動き回っていた。
「僕にしましても」
「財団の方ですね」
「ええ、手配をしておかないと」
自分の所有する財団のことで忙しかったのである。
「これまでは地球圏にいたのでデスクワークはできましたから」
「そうですね。確かに」
「ユウナさん、貴方もでは?」
それは彼もではないかというのだ。
「幾ら何でも国家元首と首相がいなくなるのですから」
「あと外相と内相と国防相と財務相と通産相と文部相もいなくなります」
「それはまた」
全てユウナが兼任しているものだ。
「あと参謀総長に統合作戦本部長もです」
「ユウナさんって何か」
「国家元首の分まで仕事してるような」
「ねえ」
皆そんなユウナの話を聞いてつくづく思うのだった。
「大変っていうか」
「そんな人が地球から離れたらオーブは」
「主だった人材も行っちゃうし」
「ああ、信頼するスタッフは残ってもらってるから」
ユウナはその心配についてこう述べた。
「あまり極端な不安はないから」
「だといいですけれど」
「アズラエルさんの方も」
「僕の方も今腹心のスタッフ達に色々話しています」
だからこそ忙しいのだった。
「とにかく。長い間離れますからね」
「さて、それでだ」
タシロもいた。
「エクセリヲンもある」
「それが心強いですね」
「やっぱり」
皆エクセリヲンについてはこう言った。
「ガンバスターも来てくれたし」
「ノリコさん達や艦長もいてくれて」
「百人力よね」
「わしもだ」
タシロも言うのだった。
「それではだ」
「いよいよですね」
「宇宙に」
「そうだ。しかしだ」
「はい」
副長がタシロの言葉に応えていた。
「物資が要求していたより多いのだ」
「多い!?」
「多いんですか」
「搭載場所に困る位だ」
そこまでだというのだ。
「そこまであるのだ」
「そうなのですか」
「そこまであるんですか」
「モビルスーツもモビルドールも多い」
そうしたものもだという。
「クインマンサもあれば各種ガンダムもある」
「えっ!?」
「ガンダムまで」
「ガンダムマークスリーもあればもう一機デンドロビウムも来た」
「もう一機ですか」
コウも驚く話だった。
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