第三話 激突!!勇者対勇者
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え、ルネ」
パピヨンもまたルネのその言葉に微笑みで返した。
「貴女もね」
「何かねえ」
雷牙はそんな二人を見て言う。
「僕ちゃんと再会した時と反応が違うじゃないか」
「まあまあそれは」
「御気になさらずに」
ミスマルとアデナウヤーが彼を慰める。
「娘さんも博士のことは大切に思っています」
「言葉には出さないだけで」
「だったらいいんだがね」
慰めを受けても今一つ安心できないようだった。
「いや、本当に」
「シャッセールの生体医学者にして」
サコンの言葉は続いていた。
「予知能力『センシング=マインドの持ち主」
「あまり買い被らないで下さい」
しかし当のパピヨンはこう言うのだった。
「私のセンシング=マインドでも今回の事件の全貌は掴めていないのですから」
「気にすることはないよ」
猿頭寺が優しく彼女に声をかけた。
「君の力が必要な時が必ず来るから」
「有り難う、耕助」
「ふん」
親しげに言葉を交わす二人に火麻が忌々しげに言った。
「勤務中にイチャつきやがってよ」
「二人は恋人同士なんデス」
スワンが皆に話す。
「そのことを覚えておいて下さい」
「へえ、そうだったんだ」
「成程」
皆それを聞いて頷いた。
「何かこんな美人が恋人なんて」
「案外隅に置けないっていうか」
「全く」
「仲がいいことはいいことだよ」
ルネもそんな二人を見て笑顔になっている。
「このまま幸せにな」
「有り難う、ルネ」
「じゃあ僕ちゃんとサコン君は後で向かうから」
雷牙がパピヨンに告げた。
「最終解析をね」
「わかりました」
「じゃあパピヨン」
猿頭寺が最後に彼女に告げた。
「頑張ってね」
「ええ。じゃあ研究モジュールで」
こうした話の暫く後でだ。基地に警報音が鳴り響いた。
「な、何だ!?」
「敵か!?」
「バルマーか!?」
皆即座に身構えた。
「まさか今ここに」
「いや待て!」
だがここでイルムが全員に言った。
「ここは落ち着け!」
「落ち着く」
「それじゃあ」
「そうだ、皆落ち着くんだ」
こう仲間達に言うのだ。
「まずは場所を調べることだ」
「その場所は」
「それじゃあ」
「エリア特定完了!」
スワンが言うのだった。
「研究モジュールデス!」
「よし、そこか!」
「まさか」
ここで猿頭寺の脳裏に不安がよぎった。
「パピヨン・・・・・・」
「研究モジュール内の映像、こちらに回しマス!」
そしてであった。そこに映っていたのは。
「何っ!?」
「嘘だ!」
雷牙と凱がここで同時に叫んだ。
「まさか。そんな・・・・・・」
「護・・・・・・」
映像に映っていたのは護だった。誰もが信じられなかった。
「おう、嘘だろ」
「そう思いたいデス」
火
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