第三話 激突!!勇者対勇者
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た。
「僕はプリシラさんに声が似てるって言われますけれど」
「どうしてそっくりなのじゃ?」
主君のアスカがこのことについて問うた。
「わらわものう。相手がおらんからのう」
「アスカ様、御気になされぬよう」
シャンアンが溜息をつく主に述べた。
「それは特に困ったことではありませぬ」
「そういうものか?」
「アスカ様は寂しいと思われたことはありますか?」
「ロンド=ベルに入ってからはない」
これがアスカの返答だった。
「特にじゃ」
「そういうことでございます」
「しんくろが合う相手がいなくともじゃな」
「さびしくなければそれでいいではありませんか」
「ふむ、そういうものか」
そしてアスカもその考えに頷くのであった。
「わらわはそれでよいと」
「そう思います」
「ううむ。しかしチゼータはじゃな」
そちらはだ。しっかりといるのだった。
「二人共じゃからな。しかもセーラー服がどうとか」
「うちかい」
タータが出て来て言う。
「そらうちはプリセラさんやエルやマリュー艦長やサフィーネさんと仲良しや」
「多いわね」
「姉様も出てなかったか?」
「そうだったかしら」
タトラの返事は彼女らしいぼんやりとしたものだった。
「あまり覚えてないわ」
「そうか。うちはよお覚えとるんやけれどな」
「それは主役級だったからじゃないの?」
ミサトが微笑んでタータに言ってきた。
「私もその世界のことはよくわかるわ」
「何から何まで一緒になってないかしら」
タトラはミサトの言葉を聞きながら首を捻っていた。
「最近は」
「いや、なっとるやろ」
タータはそれはその通りだと答えた。
「どう見てもな。色々な世界の記憶が出て来てるで」
「何かあるのか?」
今言ったのは凱だった。彼にも心当たりのあることだった。
「やはりこれは」
「何かないとおかしいわね」
プレセアも真剣な顔で述べた。
「導師クリフ、これは」
「そうだな。私の記憶も別の世界のものが混ざってきている」
「やはり」
「プレセア、そなたは別の世界では翼を持つ竜だったな」
「はい、そうです」
まさにその通りだと述べるのである。
「その記憶が最近」
「私は荒ぶる神だった」
「そういえば俺もだ」
ヒイロが言って来た。
「白く大きな翼竜だったな」
「複数の世界が混ざり合い何かが起ころうとしているのか」
クリフは考える目で述べた。
「そして何が起こるというのだ」
「それはまだわかりません」
「そう、わからぬのだ」
プレセアの言葉にまた応えた。
「それが何かがだ」
「ああ、皆ここにいたのか」
話す彼等のところに雷牙が来た。ミスマルやアデナウヤー、イゴールといった連邦軍の重鎮達も一緒である。
「ちょっと探したよ」
「どうしたんで
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