第二話 SRX敗北
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せぬものだった。
「御前の主は誰だ」
「ハザル様です」
「そうだな。ではだ」
「しかし」
「人形の分際で口答えする気か?」
ハザルの言葉はさらに高圧的なものになってきていた。
「俺の命令は絶対なのだぞ」
「わかりました、それでは」
「人形風情が。さて」
あらためてSRXを見てであった。
「リュウセイ=ダテか」
「何だってんだ?」
「御前の力を試す時が来た」
その傲慢そのものの笑みでの言葉だ。
「生贄として相応しいかどうか」
「何っ!?」
「父上に代わりこの俺が見極めてやろう」
「ちっ、ライ!」
迫ってきた彼を見ながらライに問うた。
「今使える武器は何だ!」
「右腕のハイフィンガーランチャーだけだ」
「無敵剣は!?」
「破損はしていないが」
しかし、なのだった。
「今の出力では無理だ」
「無理だってのかよ」
「そうだ、使用不可能だ」
そうだというのである。
「とてもだ」
「このままではどうにもならん」
ライはこのことも彼に話した。
「リュウ、後退だ」
「馬鹿言え!」
しかしここでリュウセイはこう言って反論した。
「ここまでやられて引き下がれるかよ!」
「冷静になれ。今の俺達では勝ち目がない」
ライはこの中でも冷静だった。
「あの敵はバルマー帝国だぞ」
「だからかよ」
「そうだ。それにだ」
さらに言うライだった。
「御前と大尉に万が一のことがあればだ」
「その時かよ」
「そうだ。誰がアルタードを操る」
こう言うのである。
「その時はだ」
「そうよ、リュウ」
アヤもここで彼に言ってきた。
「ライの言う通りよ」
「引けってのかよ」
「ええ」
まさにそうだというのである。
「私達は今は生きないといけないのよ」
「だからかよ」
「そうよ、何としても生き延びないと」
ならないというのだ。
「何があっても」
「ちっ、ここはかよ」
「まだバルマー帝国との戦いは続くわ」
リュウセイにこのことも話した。
「ここで終わる訳にはいかないのよ」
「だからか」
「今は歯を食いしばって耐えるのよ」
必死にリュウセイに話す。
「耐えて生き延びて成すべきことを成すのよ」
「その為に今は」
「ええ、これからの為にね」
「わかった」
「有り難う。じゃあライ」
アヤはリュウセイが納得したのを見て今度はライに告げた。
「武装へのエネルギー供給を最低限にまでカットして」
「カットですか」
「そして推進系に回すのよ」
そしてであった。
「ここから一気に脱出するわ」
「しかし」
だが、であった。ライはアヤのその言葉に対して言うのだった。
「それでは戦闘不能になる恐れが」
「私が念動フィールドを限界まで展開するわ」
そうするというのだ。
「リュウ、貴
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