第二話 SRX敗北
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「そうですか。じゃあ」
「まずは刻印を」
「調べよう」
まずはそれからだった。
「そしてだ」
「攻める」
「バルマーを」
「また長い戦いがはじまる」
サンドマンも述べた。
「しかしだ。それでもだ」
「戦う」
「そういうことですね」
「それしかない。我々が生き残る為にはだ」
サンドマンの言葉はまさに正論であった。
「では諸君、これよりだ」
「はい」
「まずは」
「地球に戻ろう。そして全てを調べるのだ」
「懐かしいですが今一つ感慨が湧きませんね」
アズラエルも普段の余裕はなかった。
「僕らしくもないですが。大尉は残念でした。いえ」
「いえ?」
「無念でした」
こう言うのだった。
「本当に」
「そうですか。無念ですか」
「アズラエルさんも」
「仲間というのは有り難いですね」
かつてのアズラエルなら絶対に言わない言葉だった。
「ですがいなくなるとその時は」
「ええ」
「それは確かに」
「けれど」
だがここでフォウが言ってきたのだった。
「私はアヤ大尉は死んでいないと思うわ」
「えっ!?」
「それって」
「どういうこと!?」
「あの時大尉の思念が四散するのを感じなかったわ」
「そういえば」
ここでセシリーも言うのだった。
「私もそれは」
「そうだな、感じなかった」
「間違いない」
カミーユもシーブックも言うのだった。
「それなら」
「やはり」
「私も」
そしてクスハも言うのだった。
「そう思う」
「あんたも同じようなことを感じてるのかい?」
アイビスが真剣な顔で彼女に問うた。
「まさか」
「バルマー戦役でも似たようなことがあったから」
「そうだったな」
ブリットが彼女の今の言葉に頷いた。
「あの時はイングラム少佐が大尉を」
「それは確か」
ショウがその時のことを思い出して言った。
「SRXがはじめて合体した時だったな」
「ええ、その時に」
似ているというのだ。
「少佐はわざとリュウセイ君を怒らせて」
「そうだったな」
ブリットもその時のことを思い出していた。
「あの時は」
「だから」
それでだというのだ。
「今も」
「それに」
クスハの言葉はさらに続く。
「ユーゼス=ゴッツォも同じ様な手で私達の力を」
「そういうこともあったな」
「じゃああの連中は」
今度はアラドが言うのだった。
「アヤ大尉を利用する為に何処かに」
「確証は持てないけれど」
それはだという。
「けれどアヤさんは生きてるって信じたいの」
「リュウセイ君達を殺したいのならあそこでそうしていた」
綾人もそれを察した。
「あながち信憑性の低い話ではないのかも」
「確かに」
「それだと」
皆アヤの生存についても考えだしていた。絶望の中でも光は
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