第二話 SRX敗北
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ま悲しんでいたらまた同じ思いをするだけだ」
「わかってるさ、けれどな」
それでもだった。甲児は言うのだった。
「やりきれねえんだよ」
「少し落ち着きましょう」
さやかがその彼に優しく声をかけた。
「今はね。
「・・・・・・ああ」
「刻印がある」
このことについて大河が言ってきた。
「そこからバルマー軍は幾らでも来るだろう」
「いや」
しかしだった。ここでマーグは言うのだった。
「ハザル=ゴッツォはどうやら地球には攻めては来ないようだ」
「!?そうなんですか?」
「それは何故」
「攻めて来るつもりならあの時に総攻撃に出ていた」
そうしていたというのだ。
「だがそれはなかった」
「確かに」
「随分回りくどいというか」
「そんな感じでしたね」
「あの男はプライドが高く直情的な性格をしている」
彼はハザルをいう男を知っていた。
「謀略も使うが攻める時はだ」
「総攻撃ですか」
「そうすると」
「しかしそれはしなかった」
このことについて言うのであった。
「それどころかSRX、リュウセイを誘い出すようにしている」
「それなら」
「今は」
「そうだ。地球圏には攻めて来ない」
そうだというのである。
「どうやら我々を銀河におびき出すつもりの様だ」
「俺達を銀河に」
「そこで」
「バルマーの本星は銀河の中央にある」
マーグはこのことも皆に話した。
「そしてその主力もだ」
「銀河に」
「ならばこそ」
「そうだ。だから我々には攻めて来ない」
それがハザルの考えだというのだ。
「我々を外に出してだ」
「そして倒す」
「そういう考えですか」
「それよりもだ」
マーグの言葉は続く。
「あの刻印は我々も使えるかも知れない」
「あの刻印をですか」
「私達も」
「そしてそれを使って」
「まさか」
「それでバルマーに」
「そうだ、攻められるのではないか」
この可能性について言及するのだった。
「我々もバルマーを」
「一気に敵の本拠地を叩く」
「そうするんですね」
「少なくともハザルの軍とは戦える」
マーグはこれは絶対とというのだった。
「間違いなくだ」
「それじゃあ」
「私達もあの刻印を使って」
「攻めるんですか」
「それじゃあ今は」
「これからは」
「まずはバルマーだ」
マーグはまた言った。
「彼等をどうにかしなければいけない」
「わかりました。それじゃあ」
「これから」
「そうだな」
ここで大河は決断を下した。
「あの刻印を調べ使えるのなら」
「バルマーを倒す」
「一気に」
「このまま待っているだけでは駄目だ」
彼も積極案になっていた。
「それならばだ」
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」
不動も言った。
「ならば答えは出ている」
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