第二話 SRX敗北
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治療室に入ってから」
「はい、昏睡状態になってしまわれて」
エイナも愕然となっている。
「最悪の場合は」
「おい、何でだよ!」
エイジはそれを聞いて叫んだ。
「何でそんなことによ!」
「落ち着いて」
だがその彼にミヅキが言ってきた。
「大丈夫よ、彼なら」
「そうに決まってるだろうがよ!」
豹馬もここで叫ぶ。
「あいつがそう簡単にくたばってたまるか!」
「三人はまだいい」
レイヴンも必死に冷静さを維持しながら述べた。
「だが。コバヤシ大尉は」
「あの敵はそれだけの力を持っていたということだ」
鉄也が言った。
「それは認めるしかない」
「それはその通りだが」
「鉄也さん、その言い方はよ」
大介と甲児が彼に言ってきた。
「酷ではないのか?」
「今それはよ」
「だが事実だ」
しかし鉄也はそれでも言うのだった。
「受け止めるしかない」
「それしかねえってのかよ!」
「俺もだ」
鉄也は宙に対しても話してきた。
「リュウセイ達は仲間だ」
「それじゃあ何でなんだよ」
「感傷に浸っている時間はない」
それでもこう言うのだった。
「俺達はSRXを倒したあの敵を倒さなくてはならないんだ」
「そうだな」
アムロも彼のその言葉に頷いた。
「鉄也の言う通りだ」
「おい、待てよ!」
今言ってきたのはカチーナだった。
「それで割り切れっていうのかよ!」
「アヤ大尉はこれまでの戦いを共に戦い抜いてきた仲間だった」
「だったら何でなんだよ」
「その仲間を失って平然としていられる」
アムロの言葉は続く。
「俺はそれ程強くはない」
「中佐、そうなのかよ」
「そうですよね」
ラッセルがアムロの真意がわかったカチーナの横で呟いた。
「それはもう誰もが」
「だが」
しかしここでまた言うアムロだった。
「何も失わずに済む戦いなぞありはしない」
「そんな戦いは」
「ないと」
「そうだ、ない」
彼はそのことがよくわかっていた。一年戦争の頃から。
「そして残された者達がすることは」
「悲しみを乗り越えて」
「その想いを受け継ぐ」
「それだよな」
竜馬と隼人、武蔵がそれぞれ言った。
「結局のところはだ」
「それしかないんだ」
「黙っていても何にもならないからな」
こう言うしかなかった。だが甲児はまだ吹っ切れてはいなかった。
「けれどよ」
「甲児君」
鉄也がその彼に言う。
「悲しんでいるだけじゃ駄目だ」
「わかってるさ、それはな」
「SRXを倒したバルマーを食い止めることなんてできやしない」
「そうだな。確かに」
大介も彼のその言葉に頷いた。
「それはもう」
「それにです」
鉄也の言葉はさらに続く。
「宇宙怪獣もいる。奴等も来る」
「彼等もだったな」
「このま
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