第5巻
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アスカが血の海を文字通り作り出しクロヴィスという不良神父が敵前逃亡に加え軍を脱走してから暫く、メセンブリーナ連合軍によるグレートブリッジ奪還戦が開始された。
開始早々にとんでもないことが起こる。帝国軍の船艦がビルぐらいはあるであろう巨大な大剣によって一隻堕とされた。
その次には帝国軍が陣形を組み密集する箇所に轟く爆音を響かせた雷が落ち、帝国軍兵士たちを吹き飛ばす。
それをかわきりに兵士は切り裂かれ、押し潰され、撃ち殺され、魔法で吹き飛ばされ、次々と圧倒的な力量を持った集団たちによって薙ぎ倒されていく。
彼らは以前に失敗に終わった帝国軍による二回目のオスティア奪還戦に連合側として参加した『紅き翼』の面々たち。二名ほど異常に飛び抜けた実力を持っているが、他のメンバーも化物染みた一騎当千の実力を持つ者たちによって構成されている。
そんな実力者集団である彼ら紅き翼の戦闘をアスカは船艦よりも遥か上空から、トリコの世界にて空の番長と呼ばれる大カラス『エンペラークロウ』の背に座り傍観していた。
エンペラークロウは、遥か遠くから契約を交わした生き物を呼び寄せることが可能な口寄せの術でアスカが方舟内にある魔法球から呼び寄せたトリコの世界のグルメ生物で、グルメ界出身の生物だけあってかなりの強さを持つ全長6mの巨大なカラス。
口寄せで呼び出すにもこの$「界にはNARUTOの世界のように忍術を使い人語を話せる人間染みた生活をする動物たちがいない、なので魔法球内に住むグルメ生物と契約を交わし口寄せするようになった。
このエンペラークロウもその内の一体。
忍術を使えなくとも人語で喋る魔法生命体はいるにはいるが、その魔法生命の代表格が白いアレ≠セ。
アレは俗物過ぎるうえに思考が残念過ぎる。
契約なんてしたくないし態々チャクラを消費してまで呼び出したくもない。何であんな存在がいる種族がケットシーに並ぶ由緒正しき妖精なんだろうか。
本当に解せぬ。
エンペラークロウの背に座り戦場を傍観するアスカ、今回は参加をするつもりはない。
オスティア奪還戦の時もそうだったが、まだ紅き翼に接触、相対する時期ではないのだ。変態ロリコンの古本だけなら未だしも、ラカンが原作通りに加入したのだから尚更。
素顔で出会った次に仮面のトビの姿で会ったら声質を変えたとしても気配だけで、勘などというふざけた方法で見破られてしまうだろう。
例え、木遁分身体であろうともだ。
あの筋肉は一見おちゃらけたバカなオッサンに見えるが、奴隷拳闘士から開放されるためにした努力と傭兵として戦い抜いた経験で構築された一流と呼ぶには生ぬるい程の実力を持っている。しかも、ちゃっかり
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