暁～小説投稿ｻｲﾄ～:真剣に私に恋しなさい！～転生者は天下無双な血統種～第六話　椎名京ですか。(改)

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真剣に私に恋しなさい！～転生者は天下無双な血統種～

第六話　椎名京ですか。(改)
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たもの全てと…それに気づかなかった俺自身に。

俺は未だ泣きながら震えている京の体を抱きしめる。

「！？」
「ごめんな京。俺お前のダチなのに気づかなかった」

京の様子がおかしかったのには気づいてたのにな。

「でも大丈夫だ。これからは俺もいるしタツのやつもいる。……もうお前は一人でいなくていいんだよ」
「！？」

俺の言葉に京はビクリと体を震わせると俺の言葉に答えるようにおそるおそる俺の体を抱き返す。

「私…まだシャオの友達でいい…の？」
「ああ。当たり前だろ？」
「椎名菌って……ばっちいって……言われるよ？」
「どこがよ？」
「こん…ど…は…シャオ……も…一緒に苛められるかもぉ……」
「今度も帰り撃ちにしてやるよ」
「シャ…オ……。う……あ……うあぁぁぁぁぁ！！」

今までずっと溜めこんでいたのだろう。京は俺の胸に顔をうずめると大声で泣き始めた。

俺はそれを黙って見ながら京の背中を子供をあやすようにさする。

こうして俺と京は本当の意味で友達になることができた。

だが俺はこの時気づかなかった。俺がやつらを撃退したところを、ある意味この川神市で一番厄介な人間に見られていたことに。

「ふぉふぉふぉふぉ。その歳で見事な鍛え方じゃのお主」
「「！？」」

突然聞こえてきた老人の声に俺と京は咄嗟に声が聞こえてきた場所へと視線を向ける。そこにはいつの間にか道着のような服を着た小柄な老人が立っていた。

(なんだこの爺さん！？いつの間に現れたんだ？)

俺は突然出没したこの老人への警戒度をMaxに上げながらもいつでも京を逃がせる位置へと静かに移動する。

そんな俺の様子に老人は困ったように目じりを下げた。

「困ったのう、ちょっと驚かせるつもりが警戒させてしもうたか」
「……突然音もなしに現れた見知らぬ人間を警戒するのは当然かと思いますが？」
「いや、それはその通りなんじゃがワシはここでなにがあったのか知りたいだけじゃったのじゃが……」
「なんでそんなことを？」
「なにって自分が融資している学校の裏庭から生徒が逃げ出してきたら気になっても仕方なかろうに」

そこまで言ったところで老人は先ほどまでとは一転厳しい、まるで俺を見定めるような目つきで俺に視線を向けてくる。

「それで。お主らあの子供らに何をしたんじゃ？尋常ではなく怯えていたようじゃが？」

そのような目線を向けられる理由がよくわからなかったがここは素直に話した方がいいと考えた俺は、老人の迫力に少し怯みながら俺は事情を説明した。

すると先ほどまで厳しい表情だった老人は一転申し訳なさそうな顔で頭を深く下げる。

「いやこりゃすまん。ワシはてっきりお主があの子たちになにかしたのか

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