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真剣に私に恋しなさい! 〜 転生者は天下無双な血統種 〜
第六話 椎名京ですか。(改)
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。
そしてそこにたどり着いた時に見たのは、京を逃がさないように取り囲む三人のうちの一人が、京に向かって拳を振り上げている場面だった。
(危ない!?)
そう思った俺は気を自らの足に練りこみ障害になるの物を避けながら京の庇うように回り込むと、少年の拳が京に当たる前に受けとめる。
「お前ら。俺のダチに何してやがる」
「は!?な、なんだお前!!」
京を殴ろうとした少年は俺を見て驚愕の声を上げる。
それもそうだろう。武術の経験もないただの子供では、俺は何もないところから突然現れたように見えたはずだから驚くのも当然だろう。
「シ、シャオ…?な、なんでここに…」
「何って一緒に帰ろうと思って迎えに行ったらお前がこいつらに連れてかれたっていうから探しに来たんじゃねか」
戸惑いながら問いかける京の声に俺は京を元気づけようと笑いながらそう返す。京がどこか怯えてるように見えたからだ。
そして俺は未だに戸惑いながらこちらを見ている三人の少年に向き直る。
「…で?お前ら俺のダチに何しようとしてんだ?」
返答しだいではただじゃおかないぞという意志を込めて睨みつけると、少年の中の一人は、そんな俺の眼差しに怯みながらも答える。
「な、なんだよ!?お前には関係ないだろ!!」
……なんだとこのクソガキ。
「こいつは俺のダチだ。ダチに手を出されて黙ってられっか!」
「ダチ?この淫売がかよ?」
「!?」
「あん?なんだそれ?」
俺がそう言うとその少年は先ほどまでの焦りの表情を引っ込めて、ニタニタといやらしい笑みを浮かべる。
「なんだ知らねえのかよ。そいつの母親は近所でも有名な淫売なのさ!」
「やめて!」
京は少年の言葉を止めようと悲痛な叫びを上げるが少年の言葉の刃は止まらない。むしろさらに楽しそうに唇を滑らせる。
「こいつの母親は男と見れば見境のない売女《バイタ》で、女がいようがいまいが食う色狂いだってお袋が言ってたんだ。そんなやつの娘をどうしようが別に「うるせえよ、もう黙れお前」あん?」
「もう黙れっつったんだよこのカスが」
「な、なんだとてめえ!?」
今まで得意げにベラベラと聞いてないことを喋っていたクソガキは、しかし俺のその言葉を聞くと激昂し、俺の胸倉を掴もうとするが、俺は逆にそのガキの手首を掴むと捻り上げる。
「いてててて!?」
「し、真ちゃん!」
「なにすんだお前!!」
俺の行動にクソガキどもの一人は俺が手首を掴んだガキを助け出そうとして殴りかかってきたが、俺はそれを今まで手首を掴んで捕まえていたガキを投げつけて防いだ。
「うわ!?」
「なあ!?」
俺の行動が予想外だったのだろう。俺に殴りかかろうと腕を振り気ていたガキはその場で
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