Yui-MHCP001〜
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「サチさんは今・・・とても暗い場所にいる・・・けど、“光”もある・・・おにいちゃんがきっと光・・・」
「ユイ・・・」
「おにいちゃんならきっと助けられる・・・だっておにいちゃん優しいから・・・」
「う、あ・・・あぁぁ・・・!」
「おねえちゃんもありがとう・・・一緒に歩いたり、ご飯食べたり・・・楽しかった・・・」
「わたしもだよ・・・妹ができたみたいで・・・嬉しくて・・・楽しくて・・・う、うぅ・・・」
ユイの身体が光に包まれ、消えていく。
「パパたちの側にいると、みんなが笑顔になれた・・・わたし、それがとっても嬉しかった。お願いです、これからも・・・わたしの代わりに・・・みんなを助けて・・・喜びを分けてください・・・」
「やだ!やだよ!!ユイちゃんがいないと、わたし笑えないよ!!」
泣き叫ぶアスナにユイは笑顔を向け・・・
ーーーママ、わらって・・・
・・・その姿を光に変え・・・消えた。
「うわああああ!!」
アスナの泣き声が響く。
「まただ・・・!同じ過ちを、俺は・・・!」
耐えきれなくなり、俺は膝をついて泣く。
「・・・るな」
咲が何かを呟いた。
「ふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなあっ!!何時も・・・何時も全てを奪えると・・・思うなぁ!!」
咲がコンソールに駆け寄り、リパルを真横に突き刺す。
「リパル!システムアシスト!キリト!手伝って!!」
「サキ・・・何を・・・」
「・・・そうか!それなら・・・!」
『・・・了解ッス!!』
俺は二人が何をしているのか解らなかった。ただ現れたホロキーボードのキーを叩き、流れる文字を読み取り・・・次の瞬間、二人は弾き飛ばされた。
「キリト君!?」
「咲!?」
咲はすぐに立ち上がり、キリトに駆け寄る。
「キリト!」
「・・・ああ、成功だ」
そう言ってキリトはアスナに涙の形をしたクリスタルを手渡した。
「こ、これは・・・」
「ユイが起動さた管理者権限が切れる前に、どうにかプログラム本体をシステムから切り離してオブジェクト化したんだ・・・」
「だから、それはユイちゃんだし、リアルに戻れれば時間はかかるけど・・・またユイちゃんはわたし達に会える」
「じゃあ、ユイは・・・無事なのか・・・?手を離しちゃ・・・いないのか・・・」
「ユイちゃん・・・そこに、いるんだね・・・わたしの・・・わたしたちの・・・ユイちゃん・・・」
俺は涙を拭い、明るく声を出す。
「・・・さあ、帰ろう!ユリエールさん達も心配してるだろうし、亞莎達にも伝えなきゃ!」
「ああ・・・そうだな」
「うん・・・」
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