Yui-MHCP001〜
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・」
「なんだよ、ひどいなあ」
「わたしをこれと同じにしないでよ」
「サキも“これ”はないだろ・・・」
「ふーんだ、キリトなんか知らないよーっだ」
「・・・なんだかんだ仲良いよね」
「そうね・・・」
「・・・」
「キリト、なんかレアアイテムとか出た?」
俺が聞くとキリトは頷き、何かの赤黒い肉を取り出した。・・・姉妹がそろって顔をひきつらせる。
「な・・・ナニソレ?」
「カエルの肉!ゲテモノなほど旨いって言うからな、あとで料理してくれよ」
「絶、対、嫌!!」
アスナが共通ストレージから肉を全て捨てる。
「あっ!あああぁぁぁ・・・」
「バッかじゃないの!?ほんとキリトって何考えてるのよ・・・!」
そんなやり取りを見て、ユリエールは腹を抱えて笑いを漏らす。それを見たユイは、
「お姉ちゃん、はじめて笑った!」
・・・そういや、ユイって笑顔に反応するな・・・
「さあ、先に進みましょう」
・・・ダンジョン初期は水中生物がメインだったが、階段を降りて奥に進むと、ゾンビとかゴーストとかの幽霊系統に変化した。姉妹揃ってそれ系が苦手なのは知ってたので、俺とキリトが前に出る。そして・・・僅かに通路の奥に光が見えた。
「あっ、安全地帯よ」
「奥にプレイヤーが一人いる。グリーンだ」
「シンカー!」
もう我慢の限界だったのか、ユリエールは名前を叫び、走り出す。
「ユリエールさん!」
俺達も後を追いかける。そして前方に大きな十字路がある、その先の小部屋に人影があった。
「ユリエーーーール!!」
男の声。つまりあれがシンカー・・・
「シンカーーー!!」
ユリエールが走る速度を速める。
「・・・?」
だが、何か嫌な予感がする。まさか・・・その時だった。
「来ちゃだめだーーーっ!!その通路は・・・っ!!」
その声を聞いて・・・咲の目付きが変わった。
「・・・ダメだ!」
咲がユリエールさんが通ろうとする十字路の右側の死角を見ながら走る。
「せめてタゲを・・・!?」
次の瞬間・・・咲の身体が吹っ飛んで、壁に叩き付けられた。
「かっ・・・はっ・・・」
「咲!?」
ユリエールは完全に止まってしまい、あのままでは次のターゲットになってしまう。
「・・・くっ!」
俺は走り、ユリエールさんを突き飛ばす。そして擬音を構え・・・
「(こいつ・・・!?)」
それは今までの敵とは違った。一言で言うなら・・・巨大な死神。その死神は大鎌を振り上げ。
「・・・!」
今からじゃ避けられない、せめて相殺を・・・!
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