暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
Yui-MHCP001〜
[4/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
・」

「なんだよ、ひどいなあ」

「わたしをこれと同じにしないでよ」

「サキも“これ”はないだろ・・・」

「ふーんだ、キリトなんか知らないよーっだ」

「・・・なんだかんだ仲良いよね」

「そうね・・・」


「・・・」

「キリト、なんかレアアイテムとか出た?」

俺が聞くとキリトは頷き、何かの赤黒い肉を取り出した。・・・姉妹がそろって顔をひきつらせる。

「な・・・ナニソレ?」

「カエルの肉!ゲテモノなほど旨いって言うからな、あとで料理してくれよ」

「絶、対、嫌!!」

アスナが共通ストレージから肉を全て捨てる。

「あっ!あああぁぁぁ・・・」

「バッかじゃないの!?ほんとキリトって何考えてるのよ・・・!」


そんなやり取りを見て、ユリエールは腹を抱えて笑いを漏らす。それを見たユイは、

「お姉ちゃん、はじめて笑った!」



・・・そういや、ユイって笑顔に反応するな・・・

「さあ、先に進みましょう」


・・・ダンジョン初期は水中生物がメインだったが、階段を降りて奥に進むと、ゾンビとかゴーストとかの幽霊系統に変化した。姉妹揃ってそれ系が苦手なのは知ってたので、俺とキリトが前に出る。そして・・・僅かに通路の奥に光が見えた。


「あっ、安全地帯よ」

「奥にプレイヤーが一人いる。グリーンだ」

「シンカー!」

もう我慢の限界だったのか、ユリエールは名前を叫び、走り出す。


「ユリエールさん!」

俺達も後を追いかける。そして前方に大きな十字路がある、その先の小部屋に人影があった。

「ユリエーーーール!!」


男の声。つまりあれがシンカー・・・

「シンカーーー!!」

ユリエールが走る速度を速める。

「・・・?」

だが、何か嫌な予感がする。まさか・・・その時だった。

「来ちゃだめだーーーっ!!その通路は・・・っ!!」

その声を聞いて・・・咲の目付きが変わった。

「・・・ダメだ!」

咲がユリエールさんが通ろうとする十字路の右側の死角を見ながら走る。

「せめてタゲを・・・!?」

次の瞬間・・・咲の身体が吹っ飛んで、壁に叩き付けられた。

「かっ・・・はっ・・・」

「咲!?」

ユリエールは完全に止まってしまい、あのままでは次のターゲットになってしまう。

「・・・くっ!」

俺は走り、ユリエールさんを突き飛ばす。そして擬音を構え・・・

「(こいつ・・・!?)」

それは今までの敵とは違った。一言で言うなら・・・巨大な死神。その死神は大鎌を振り上げ。

「・・・!」

今からじゃ避けられない、せめて相殺を・・・!

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ