暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
Yui-MHCP001〜
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たユリエールの手を咲が包んだ。

「その言葉が聞ければ充分です。大切な人と離ればなれになるなんて・・・あってはいけないんですから・・・」

俺も装備を身に付け、立ち上がる。

「一人で格好つけんなよ。・・・俺も行かせてもらう」

「コウハ・・・」

「それに、俺たちより早く信じてた子もいるしな?」

俺が首を振って咲に教える。

「ユイちゃん?」

ユイはにっこり笑う。

「だいじょうぶ、この人、うそついてないよ」

「ユイは人を見る目があるね」

そう言った後、キリトも立ち上がった。

「疑って後悔するよりは信じて後悔しようぜ。行こう、きっと何とかなるさ」

「相変わらずのんきな人ねぇ」

アスナはユイに一言謝り、食事を終えてから出発する。


「はあ、また亞莎に心配かけるなぁ・・・」

「まあ、話を聞く限り、俺達ならなんとかなるだろ」

『(・・・うーん)』

「・・・どした?リパル」

『(いえ・・・やっぱりユイさんのプロテクトが突破できなくて・・・)』

「・・・だから無理すんなって。下手にデリートされると俺が困る」

『(・・・ッス)』

ちなみにそのダンジョンはここ、はじまりの街の地下にある。キリト曰くベータテストの時にはなかったらしいが・・・そこはなんと60層相当のモンスターが出るそうだ。しかもボスもいるとか・・・さて、到着すると。

「ふーん・・・随分暗そうだな。ユイ、平気か?」

本当はユイを置いてきたかったのだが・・・それを素直に聞く子供ではあるまい。案の定ユイは着いてきた。

「ユイ、こわくないよ!」

ユリエールはそれでも心配そうだ。その不安を逃す為に、アスナが言う。

「大丈夫です、この子見た目よりずっとしっかりしてますから」

「うむ。きっと将来はいい剣士になる」

「こら、ユイちゃんを物騒な道に連れてかないでよ」

俺達は笑い、それを見てユリエールは大きく頷いた。

「では、行きましょう!」




ーーーーーさて、ダンジョンに潜り込んだのだが・・・

「ぬおおおお!!」

「やああああ!!」

ずぱーん、どかーん、と小気味がいいくらい敵が吹き飛んでいる。

「パパー、おねえちゃーん、がんばれー」

「仕事ないなあ・・・ね、アスナ?」

「うーん、でも、二人のストレス発散には丁度良いんじゃないかな?」

「・・・」

ユリエールは唖然としていた。合計三本の剣は敵をまったく討ち漏らさず、俺達はただ歩くだけだった。


「な・・・なんだか、すみません、任せっぱなしで・・・」

「いえ、あれはもう病気ですから・・・やらせときゃいいんですよ」

「確かに・・
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