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紫天の主は管理局の少将
海底遺跡
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ッシュ…………大丈夫?」

『イエッサー。ノープロブレム』

「うん…………」

フェイトはバルムンクを三四回振って、感触を確かめた。

「どうだ?」

「やっぱり、ちょっと重いですが、魔法で身体能力を強化してますので大丈夫そうです」

フェイトは身体を帯電させながら、現状を報告して来る。電気信号を早めたりしてるのかな?
いや、おそらく魔法だろう。理論なんてしらん。ほぼ、オリジナルが多いしな。

「あっ、カードリッジシステムって使え…………るみたいだね」

バルムンクも宝玉の所にカードリッジができていた。

「さて、進むぞ」

「はい」

「じゃあ、罠と策定をお願いします」

こうして、俺達は海底遺跡の探索に乗り出した。





 探索は非常に順調だ。ダンジョンアタックだろうが、なんだろうが、大量のサーチャーと未来を予測できる程の膨大な演算能力をフルに使えば罠の位置も仕掛けも余裕でわかる。

「フェイト、あそこの石像にかけてある飾りを取ってくれれ」

「あの十字架ですか?」

「ああ」

「わかりました」

大聖堂のような場所で女神の首にかかっているロザリオを取って来て貰う。ついでに動き出した仕掛け…………ゴーレムを切断してもらうが、宝具使ってるだけあって、余裕でバターみたいに切断して行くフェイト。

「よっと」

フェイトが切断した物をティーダが狙撃して的確に核を破壊する。基本、こんなパターンと敵が大量に来た時のパターンで大丈夫だ。ちなみに、敵が大量の時はティーダの仕事だ。

「あはははははは」

ティーダはアヴェンジャーというガトリングガンを取り出して魔法弾を連射しやがるのだ。それで一掃するのでフェイトは俺の護衛だ。

「少将、魔力がやばいです」

「ほら、飲め」

俺は杯からひと匙だけスプーンで液体を取って、ティーダに飲ませる。

「フェイトも大丈夫か?」

「はい。私はさっきもらいましたので」

「ならよし」

俺が飲ましてるのは聖杯だ。つまり、高純度の魔力回復液。あいにく俺の魔力はDランク。魔力貯蔵にも限界が有るので聖杯なんて意味が無い。飲んだら魔力暴発を起こして死にかねない。利用方法は考えているが、現状ではどうしようもない。結局、俺は他人に頼るしか無い存在だ。だからこそ、サポーターとして徹するんだがな。

「さて、ここが最後の部屋だ」

「隠し部屋の隠し部屋って…………厳重すぎるでしょ…………」

「しかも、墓地とは…………」

「そりゃ、眠ってるのは冥府の炎王だぞ」

「「え?」」

「古代ベルカの王の一人。生体戦略級虐殺兵器“冥府の炎王”イクスヴェリア。それがこの遺跡に眠っている存在だ」


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