第八十九話 鑑賞会
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
体育祭を終えた数週間後、闇慈達は一誠の豪邸でとある冥界アニメを観賞していた。
『ふはははは!遂に貴様の最後だ!乳龍帝よ!』
『何を!この乳龍帝が貴様ら闇の軍団に負ける筈がない!行くぞ!バランス・ブレイク!!』
この作品は『乳龍帝おっぱいドラゴン』と言う特撮作品で、冥界で絶賛放送中の子供向けヒーロー番組らしい。その人気振りは視聴者率50%を超える程だった。
「・・・始まってすぐに冥界で大人気みたいです」
闇慈の膝の上で猫の尻尾をフリフリさせながら小猫が説明する。
「小猫ちゃんって案外、冥界のテレビに詳しいよね?でもこの番組ってグレモリー家の人達が仕切っているんでしょう?これは凄く稼ぐ事ができるんじゃ?」
「・・・そうですね。それに闇慈先輩も出てますよ?」
「へっ!?」
闇慈が疑問の声を上げるとアニメの方で進展があった。
悪役に向かってダークネス・クロスに似た斬撃が飛んできて、それが見事に命中し、火花を散らした。そこには闇慈の死神姿とそっくりな人物が漆黒の大鎌を振り切った姿があった。そして主人公が声を張り上げる。
『またしても現れたか!!黒衣の死神!!貴様の目的は何だ!?』
『俺はただ平和を愛する・・・それだけだ』
主人公の言葉をそれだけ返すと、死神は悪役に斬りかかる。
「・・・先輩の設定はリアルでも同じ死神です。誰よりも平和を愛し、平和のために戦っている人です。主人公とは一緒に戦っている場面が多いですが、主人公はおっぱいのために戦っているため、それが平和を脅かす事になるかもしれないと監視も兼ねているそうです」
小猫の説明が終わる頃には戦闘も終わり、死神が主人公に何か告げている場面だった。
『乳龍帝よ・・・貴様は自分の欲望のために戦っている。しかし道を外した時は容赦はしない!!覚えておく事だ!!』
それだけを残すと死神は消えて行った。主人公のとなりには彼のヒロインを思わせる女性が立っていた。その女性はリアスと酷似していた。
『おっぱいドラゴン・・・』
『分かっている、スイッチ姫。何れ奴とも戦う事になるだろう・・・しかし俺は負けない!!世界中のおっぱいのために!!』
主人公の決め台詞と共にそのアニメは終了した。ここで闇慈が自分の感想を述べ始める。
「まさか、僕まで出ているなんて思いもしなかったよ。何で僕まで?」
「お前は冥界テレビでも有名になったからな。それ乗じて入れてみたら案の定、女性達にも大うけってわけだ。お前には感謝してるぜ?アンジ」
「まあ・・・良いですけど。アザゼル先生って何気に後先の事をよく考えているんですね。でも・・・スイッチ姫って何ヶですか?」
闇慈が『スイッチ姫』と言う言葉に首を傾げていたが、それを聞いた
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ