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IS クロス Zero 〜赤き英雄の英雄伝〜
Mission 4  小さい仲間の記憶
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んでも、私がゼロを助けてあげるから!」

冷たい、動いている鉄の床に倒れ伏していた。
目の前には刃のような両手の羽をもつレプリロイド『アステファルコン』が立っている。

「フハハハッ!!英雄が聞いて呆れたものだなぁ?そのような小さき者に頼るとはなぁ!!!」

「ゼロっ!!」

奴が雷を纏った弾を撃ちだす。
先ほど俺に話しかけてきた『妖精』が俺の中に入ってくる。
無くなりかけていた力が、少し回復した気がする。もう体は、動く。
だが、一瞬反応が遅れる。

「させないっ!!」

目の前に、青色の光を纏った妖精のような物が飛び出す。
そして、奴の放った弾がまるで誘導でもされているかのように妖精へ飛んでくる。

「やめろぉぉぉぉぉ!!!」



Side --- <箒>

「やめろぉぉぉぉぉ!!!」

ガバッと飛び跳ねる様にして急に起きたゼロ。
あまりにも大きな声だったから少し後ずさりしてしまった。

「大丈夫か?」

「はぁ……はぁ…」

「すごい汗じゃないか。今タオルを持ってくるから待っていろ」

シャワールームの方へと行こうとするとゼロが抱きついてくる。

「ホーキ、どこにも行かないでくれ……」

「ゼロ……?」

「すこし、不安なんだ。また誰か、いなくなるんじゃないかと」

「大丈夫だ。人はそう簡単にいなくなったりしない。無論私も人だからな、そう簡単にはいなくならないさ」

ゼロの頭を撫でてやる。
最近結構な頻度で撫でている気がしないでもない。頻度としては大体二回の稽古で一回だから……四日に一度くらいの間隔か。そんなことはどうでもいい。本当にどうでもいい。

「ほら、タオルを持ってくるだけだから。ここからでも見えるだろう、な?」

「もう……いや……な…んだ」

抱きしめられていた腕の力が弱まる。
ボフッと音を立ててベットに倒れこむゼロ。
また寝たのか。本当に行動が読めないな。とりあえず汗を拭いてやるためにタオルを持ってこよう。
汗をかいたまま寝ると風邪を引くかもしれないからな。



---翌日 教室---
Side --- <ゼロ>

「ホーキ、昨日はすまなかった。取り乱してしまった」

「別に気にしてなどいない。あれくらいならもう慣れっこだ。そういえば誰かの名前を呟いていたが、あれは誰だ?」

「名前?」

名前を呟いた?シエルか、セルヴォか、アンリエッタ達レジスタンスメンバーか?
それともハルピュイア、ファーブニル、レヴィアタン、ファントム、エックス達アルカディアメンバーか?
それでもないなら……

「確か、『ジリフ』だったか?」

「それは……」

ジリフ……俺が不甲斐なかったばかりに死なせてしまっ
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