Mission 4 小さい仲間の記憶
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廊下で待っていてくれ」
「ん。分かった」
みんなに疲れたからもう部屋に戻ると伝え、ホーキと部屋に戻った。
ホンネは落ち込んだままだったが明日には元通りになっているだろう。
その後、パーティはチフユの巡回があるまで続いたらしい。あのときの時間が大体午後5時で、チフユの巡回は夜中、生徒が夜遊びをしていないか教員の棟から来るもののはずだから…………体力がよくもったな。
---場所移動 ゼロと箒の部屋---
「ゼロ、髪を乾かしたか?」
「ん……いや、まだだ」
シャワーを浴びウトウトとした頭でホーキの問いに応じる。
正直髪の乾かし方が分からないだけなんだが。
「お前も髪は長いのだからしっかり乾かさないと朝の手入れが大変だぞ」
「そう……なのか?」
「あぁ、寝癖がつく。朝のこれは時間的に厄介でな」
「あ…ぁ……」
「なんなら、乾かしてやろうか?」
「ぅ…ん、頼む」
「特にこの毛先の方が…………」
心地良い温度の風が髪に当たる。何だかこれは……
眠い、際限無く眠い。まぶたが重いとはこういうことか?眠気に逆らえない。
体が更に人間に近づいてるのか?ダメ…だ。も、もう、落ちる……
Side --- 〈箒〉
「だからしっかり乾かさないと……って聞いているのか?」
ゼロの顔を覗き込むと下を向いて目を閉じていた。
「寝てしまったか……」
まだそんなに特別遅い時間と言うわけではないのに、前も思ったがまるで子供だな。
「まぁ、髪は私がやっておいてやろう」
ゼロの金の髪をとかしていてふと思う。
どうにも……こうしていると……弟が出来たみたいだな。だがこれが本当に弟なら……
「手の掛かる弟だな……」
って私は何を口走っているんだ。だが、昔の人の気持ちが分かった気がする。手の掛かる子ほど可愛い。と言うより構いたくなる。
「ふぁ……ん」
欠伸が出た。私も寝るとしようか。自分のベットに帰ろう。
帰ると言ってもベットは隣だしそんなに距離があるわけでもなく、帰るというより向こうに渡るという表現のがしっくりくるが。
「うぅぅ……ぁ……やめ……」
「っ!?どうしたゼロ?」
ゼロをベットに寝かせ、離れようとしたら後ろからうめき声が聞こえた。
咄嗟に問いかけてしまったが寝ているのだから応答はあるわけがない。
「だめ……だ…………死ぬ…なぁ…………ジリ……フ」
「ジリフ?」
ジリフ……ゼロの知り合いか?不思議な名前だ。
この学園の者以外の名前を初めてゼロから聞いた気がする。
「ぅぁ……やめ、や……」
---夢の中---
「ぅぁ……やめ、や……」
「大丈夫、例え死
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