Mission 4 小さい仲間の記憶
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かな?」
「わたくしも……ですの?」
軽く口元がにやけているセシリア。写真を取られるのは嬉しい事なんだな。
俺も笑っておこう。
「うん、注目の一年生専用機持ちだからね。アンリエット君も笑顔だし、笑顔で握手とかいいかもね」
「そうですか…………撮った写真はいただけますわよね?」
「まぁ、ほしいなら。こっちは取らせて貰ってる身だからねえあげないわけにはいかないでしょ?ほらほら、立って立って」
二人に立つようにジェスチャーで指示する新聞部、どこかから聞こえたが部長と呼ばれる役職らしい。
まぁ、セシリアも嬉しそうだし、目立つのは嫌いだが悪い気はしないな。
「じゃ、握手してもらえるかな?」
指示があったので右手をセシリアにさしだす。
セシリアは一度ためらってから、俺の手を握り、小さくつぶやく。
「色々ありましたけど、よろしくお願いしますね?ゼロさん」
呼び方が変わっている?確かあの戦闘の後にはもう変わっていた気はするが…………
という事は俺を少しは認めてくれたんだろうか。
それならば実に嬉しい事だ。ここは俺も何か返した方がいいのだろうか?
「あぁ、よろしく頼む」
笑顔を返しセシリアの手を少し強めに握る。
途端に俯いてしまった。何かあったんだろうか?
「はいはい、もっと寄って寄って、笑顔笑顔〜。あ〜ん、オルコットさんもっと顔上げて」
指示により、顔を上げるセシリア。やけに顔が赤い。
ぐるぐると渦を巻くような目と真っ赤な顔で、熱いのか?
「ほら、緊張しないで〜、取るよぉ?」
最も良い構図を見つけたのだろう。
彼女のカメラのレンズが俺たちをとらえる。
「はぁい」
取り終わった写真にはクラスのほぼ全員が映っていた。
「なななな、なぜ、全員入っていますの!」
「まぁ、まぁ、いいじゃんいいじゃん」
「オルコットさんだけ抜け駆けってのもずるいじゃん?」
「そんな真っ赤な顔されながら怒られたってね〜?」
なんでセシリアは怒っているのだろうか?写真は大勢で取ってはいけないものなのか?
ホンネなら分かるだろうか?いや、さすがのホンネもこれは分からないんじゃ?
ぐるぐるとループするような疑問の解を探していると隣に居たホーキが腕をつついてきた。
「ゼロ、私は部屋に戻るが、お前はどうする?」
「ホーキが行くなら俺もついて行く」
今日はホーキとの鍛錬やホンネとの学習が無かったが疲れた。
たしかこういうのを 気疲れ と言うのだったか?
ホーキが帰るのならそれを口実に俺も帰らせてもらえるだろう。もう日も沈みかけているし、眠い。
「それじゃあみんなに言っておいてくれ。どうにも私はこういう輪に溶け込みにくくてな」
「分かった。
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