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ソードアートオンライン アスカとキリカの物語
アインクラッド編
予行訓練
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の前5人がかりで1体の亀を倒すのに十分近くかかったんだけど・・・・・」

キリトに続いて、ダッカーとササマル、テツオ、ケイタが掠れた声で呟く。
普通のモンスターならともかく、この層の亀型モンスターを200体も倒そうとしたら何十時間掛かるか想像もしたくないようだが、アスカは有無を言わさぬ迫力で説明を続行。

「俺も終わるかどうか、正直五分五分だと思ってるけど、まあ無理だと思ったら途中でクエスト諦めてもいいんだし、ただ戦うより報酬がある方がやる気が出るだろ? それにクエスト報酬の〈ジュエリー・シェル〉は高額のアイテムだからもし入手できれば明日のアイテム代や食事代も賄える」

全員が「それはそうなんだが・・・・・やはり面倒だ」と言いたげな顔をしているが、アスカはそれも無視した。





「じゃあ、行こうか」

アスカの言葉にキリトと〈月夜の黒猫団〉のメンバーは同時に頷く。
腰に吊った細剣をアスカが引き抜くと、キリトは片手剣を、そしてサチは槍を構え、他の4人も各々の武器を手に取る。

あれから1時間後、各自装備のチェックも終わり、クエスト受注を行った後にアスカ達はフィールドへと出発した。

場所は最前線の第40層フィールド。
この階層には鬱蒼と生い茂る森はなく見晴らしは良いが、代わりに大きな湖が各所に点在しており、辺り一面に深緑色のコケが生えている。
水辺の近くゆえの、足場の安定しないぬかるみが難敵だ。
この階層では敵を倒すことだけでなく、移動すら時間が掛かる。
アスカも〈血盟騎士団〉のパーティーでのフィールド攻略には多大なる苦労を要した。

既に3匹のモンスターがポップしており、遅々とした速度でこちらへと向かってきている。

即席パーティーのリーダーになった――――と言うより、ケイタに頼まれて任命されたアスカが指示を出す。

「まずはあの3匹を相手にしよう。俺とキリトが先攻して、適当なタイミングでスイッチをかけるから、敵のディレイ時間を逃がさないように気をつけてくれ」

指示通り、アスカの隣にキリトが並び、斜め後ろに前衛担当のテツオ。
少し離れた場所に後衛の4人が待機する。

3匹のモンスターはどれも明日ボス戦で相手にすることになる亀型。
明日のボス戦で戦う亀は全長10メートル近くあるらしいが、さすがにフィールドで出現するモンスターはそこまでの巨?を保持しておらず、アスカ達と同じくらいで2メートルあるかという程度。
まあ、それでも現実世界では信じられないほどの大きさではあるが。

近づいてきていた亀が動きを止めると、3匹とも足を開いて口を大きく開けた。
何度も見てきた水弾攻撃の予備動作だ。
ガラガラと、まるでうがいをするような音が亀の口から漏れる。
その亀の動きに合わせてアスカと
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