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ソードアートオンライン アスカとキリカの物語
アインクラッド編
予行訓練
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え合うからパーティーなんだろ?」

キリトの発言に合わせるようにケイタ、ダッカー、テツオ、ササマルが笑顔で頷く。
それを見てサチの顔が綻ぶ。

「それに、こんな時のためにわたしとアスカがパーティーに入ったんだ。新参者のフォローくらい〈血盟騎士団〉が副団長の〈閃光〉殿に任せておけって」

おいこら。
と、キリトの発言には2、3カ所突っ込みたかったが、ぐっと堪えてアスカもキリトに続ける。

「じゃあ、ボスへの攻撃は攻略組の中でもごく少数のソロプレイヤー〈黒の剣士〉、〈ブラッキー〉ことキリトに頼むぞ」

アスカが嫌みを返す。
途端、片頬をつり上げて笑っていたキリトの表情が固まる。

「げっ・・・・・攻撃は一番威力ありそうなメイス使いことテツオ君だろ」
「お前の剣だってバカみたいに重いだろ」
「そりゃあ、アスカの細剣に比べたら重いけど・・・・・」
「それに『働かざる者食うべからず』だろ? 昨晩あれだけ料理を食べたんだから、見合った分の仕事はしてもらうぞ」
「・・・・へーい」

キリトを言いくるめたアスカは、今度は全員に向かって話し出す。


「ボス戦は明日の昼頃から始める予定だから今日は1日時間が空いている」

内容が真面目なものに切り替える。先ほどまで軽口を言い合っていたキリトも目が真剣だ。
アスカはクエスト情報誌を全員から見えるように広げる。

「キリトと俺はともかく、〈月夜の黒猫団〉の5人はまだこの階層のモンスターとの戦闘経験が少なすぎるから、今日は全員でこのクエストを受けようと思う」

アスカが指さしたクエストを見て、キリトだけでなく〈月夜の黒猫団〉までげっというような表情になった。


クエスト名,“甲上の宝石”。

クエスト内容はフィールドにて一定確率で出現する亀形モンスター、〈ジュエリー・タートル〉からドロップする〈ジュエリー・シェル〉を手に入れろというものだ。
経験値を稼ぎやすく人気のあるスローター系クエストの1つであり且つ、ドロップアイテムの〈ジュエリー・シェル〉は超高値で取引されているレアアイテム。
しかし、〈ジュエリー・タートル〉の出現率が低いことと、この階層で戦うことの面倒さから未だにクエスト挑戦者数は10にも達していない。
達成者に関しては0。
全員が途中でリタイアしてるのだ。


「これ・・・・今日中に終るか・・・・?」

キリトが恐る恐るといった様子で訊ねてくる。

「んー・・・・、〈ジュエリー・タートル〉の出現率は5パーセントだけど、〈ジュエリー・シェル〉が入手できる確率は更に10分の1の確率だから・・・・単純計算でも200体倒す必要があるな」
「200って・・・・アホだ」
「馬鹿だ」
「不可能だ」
「無茶苦茶だなー・・・・」
「こ
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