第63話 =魔法=
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らいだ、というのをリーファに聞いたためその12人はシルフの可能性が高いがそれにしたって俺たちは異種族、戦闘になりかねないので抜刀しようとするけれどそれはリーファに止められた。
「…ちょっと嫌な予感がするの……隠れてやりすごそう」
「しかし…どこに…」
「隠れれそうな場所なんてどこにも無いけど」
周りを見渡してもちょっとした窪みがあるだけでほかは少しゴツゴツした壁のみだ。
「ま、そこはお任せよん」
そういい、いつしかみたユイのように胸を張る。ただ1つ違っていたのは揺れているものが有るのと無いという些細な違いだけだろう。言ったら殺されそうだけど。
手近な窪みに引っ張られる形で3人で入るとリーファが手をかざしてスペルを詠唱する。すると俺たちを空気の渦が包み込み視界を薄緑色に染めた。
「…喋るときは最低のボリュームで。あんまり大きい声出すと魔法が解けちゃうから」
「了解…それにしても便利な魔法だな」
「で、リーファさん…近いんだけど」
「……ひゃっ!?…むぐ……」
キリト、俺、そして通路に背を向けるようにしてリーファが立っているため俺とリーファの顔が近い。驚きのあまり注意した
本人が大声を出そうとしていたところでその口を押さえ通路のほうに目を凝らす。
「あと2分ほどで視界に入ります」
ユイの声に俺たちは通路に目を凝らす。
「…あれは、なんだ?」
キリトが何かを見つけたらしく通路の奥、例の12人がやってくる方を睨む。リーファにも俺にも見えないがキリトには見えたらしくそのものの説明を始めた。
「プレイヤーは見えないけど……。モンスターかな?赤い、ちっちゃいコウモリが……」
「…くそっ」
そう罵り声を上げたかと思うとリーファはせっかく自分が掛けた隠蔽魔法を解いて外に出る。同じタイミングでキリトの言った赤いコウモリも俺たちの目に入り、それにむけてリーファが呪文を詠唱し風の矢を発射する。
「リーファ、どうしたんだ?」
「あれは、高位魔法のトレーシング・サーチャーよ。つぶさないと…!」
だが、高位魔法で作られた使い魔なのかいくつも発射される風の矢をひらひらと避けている。
「…黒曜の輝き……快速の槍となり敵を討つ!…デモンズランス!!」
自分の上空に闇の槍を召喚し、それをそのコウモリに向けて放つ。がこれ自体の大きさはリーファの矢よりも大きく避けやすいものだが…
『ピギャァ』
使い魔がその大きなものに目を盗られていたせいでリーファのまだ発射される矢には注意を怠ったのか2,3本に貫かれて撃墜された。
「キリト君、リクヤ君、街まで走るよ!」
「隠れるのは?」
「なしね。トレーサーを潰したからもう敵にはばれてる。この辺
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