少女と死神
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俺の放った<死神>という名にナギサは合点がいったという顔をする。
「俺はもう十のパーティーを全滅させてる。あんたも俺といると、死ぬぞ」
事実。
余りに広く知られすぎたそれは俺と周囲に分厚い壁をつくる
いまではベータテスターよりもひどい嫌われようだ
俺にももう人とのつながりを求めるような気力は残っていないから、あまり気にしないが。
てっきりナギサもその一言で身を引くと思っていたのだが、異名は伊達ではないようだ
むしろおせっかい魂に火がついてしまったようで、
「じゃあもしわたしがあなたとパーティーを組んでも死ななかったら?」
確かにレッテルははがれるかもしれないが。
やはり俺はもう・・・
「あんたにだって元いたパーティーはあるんだろ?」
「そんなのなんとかするよ。それよりあなた名前は?」
「ザインだけど」
「じゃザイン、アイテムの分配をここでするつもりなら、ウィンドウを可視化してよ」
言われたとおり右手を振り、可視化
ナギサも彼女のウィンドウをいじっていたが、急に俺の手をつかむと、新たに出現したウィンドウのOKボタンを押す
名義はバーティー受託
これが狙いかよ!
「よろしく、ザイン」
そう言うナギサは笑顔だった
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