パーティー
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戦闘は何とか終わりを見せた。
いきなりの乱入者に死の覚悟をくじかれた俺がぽかーんとしていると、全身を蒼で包む少女が近づいてくる。
美しい、というよりは可愛らしいその顔を見る限り、俺と同じくらいの歳であろう
ちなみに俺は十五である。
「大丈夫だった?」
<おせっかい>の異名を冠する少女は、言いつつも半開きの俺の口にハイポーションの瓶をつっこむ
そのなんともいえない味の液体を飲み込む。
「何でほっといてくれなかったんだよ」
気づくとそうつぶやいていた。
「死にそうな人がいたら助けるのがふつうでしょ」
ナギサと名乗った少女はそう言うが、この世界ではうまい話ほど信用できない。
とはいえ、異名の通りこの少女が裏表なく人を助けるのは周知の事実である。
ナギサはトレジャーボックスをあけつつ言う
「それじゃ、早く町に帰ろう。アイテムの分配もそこですればいいよ」
「ちょっと待て、なんでパーティー組む流れになってんだよ」
俺はもう二度とパーティーは組まない。そう決めていた。
忌まわしいあの日から。
「君、ほっといたらすぐ死にそうだもん。そんな人を置いて・・・」
「俺は<死神>だぞ」
俺がはきすてたのは、罪人としての名だった
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