おせっかい
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「クソッ、次から次へと・・・っ」
あれから二十分。俺は未だ広場から抜け出せないでいた。
俺は＜デスサイズ＞を一体約十秒で倒す。だが、黒ローブもそれと同じくらい、いやむしろそれを上回る増殖を見せていた。
「まさかの無限ループかよ！？」
まあ、ここで死ぬのもそれはそれで良い気もするが・・・
そんなことを考える俺だったが、体は半ば無意識に愛刀を駆っている
終わりの見えない戦いに俺の集中力も切れかけ、HPがレッドゾーンに入る
通常ならこの辺りで回復結晶を使うところなのだが、この広場は結晶無効化空間らしく、転移結晶すらも使えない
結晶以外の回復手段、ポーションもあるにはあるが、なんにせよ回復に時間がかかる
それに俺もそこまでして生きたいとは思っていない
むしろ死に場所を探して最前線をうろついている。
動きが鈍り、黒ローブに囲まれてしまう。
ここで死ぬかー
そう思い、俺はだらんと両手を下げる。
数秒後には死神の操る鎌が俺を、モンスターの消滅時となんら変わらないポリゴンデータにする。
はずだった。
俺の両目にまず映ったのは、蒼。
巷でそれなりに知られている顔。
ナギサ
それが＜おせっかい＞の異名を持つ女剣士の名だった
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