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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
世界集結
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でしょうが、政治って面倒というのを改めて思ってしまいますね。

「ふふ、面白いねえ。狸や狐の化かしあいだ。さてさて、誰が仕掛けるかな?」

 右隣にいるウィルソン代表がそのやりとりをみて面白そうに口元を吊り上げています。
 結局3時間は場が動かずに1時間の小休止を挟むことになりました。その間、私たちも休憩です。席は立たずにそれぞれが近くの候補生や国家代表と会話を始めていますが……私の隣は世界有数のIS操縦者、おいそれと声を掛けられたものではありません。

「緊張してるの?」

「え? はい、まあ」

「まあそうよね。何て言ったって世界の方針が決まりかねない会議だものね」

 左隣のホアさんが気を使って声を掛けてくれましたけど私の緊張とは別の意味で緊張しているようです。いえ、私もそっちは非常に気になってはいるんぼですけど、この3時間、ウィルソン代表の隣って言うのは想像以上に精神を削られます。
 ちらりと横に座っているウィルソン代表を見ると、脚を軽く組んで豊満な胸の下で腕組みをしています。それがまた様になっているというか……すごい綺麗です。
 その時、私の視線に気付いたのかウィルソン代表がこちらを向きました。

「どうした? 何か用か?」

「い、いえ! そういうわけではないのですが……」

「言いたいことがあるならはっきりな」

「あうあう。わ、分かりましたから止めてください……」

 ウィルソン代表はそれだけ言うと私の頭をグシグシと乱暴に撫でてきました。
 休憩時間をほとんど休めないまま一時間が経過し、そのまま会談が第2局面に突入します。
 しばらくは先ほどまでと同じ様に他愛ない話が進み、一時間。今も終わらないテロ事件に関する話になった瞬間に場が動き出しました。

『さて、問題はいかにテロの脅威にISを当てるかですなあ。この間はどこぞで軍用ISなどという条約違反の物が暴走なんぞを起こしたとか。全く困ったものです』

『ああ、その件なら話は聞いておりますよ。いやはや、民衆に示しがつきません。ただでさえISは扱いが難しいというのに軍用とは……いったいどこの常識知らずが……』

『常識知らずと言えば何でも織斑一夏以外にISが使える男が出たとかいうでたらめを言った国もいましたなあ。各国の信頼を揺るがす信じがたい所業です。許せませんな』

 明らかに福音事件のことから始まるこの会話はそこから一気に爆発していく。米国相手に他の国が牽制、攻撃を行い、米国は米国でそんな事実は無いとして他の国のIS情報の秘匿性、軍事化について言及。正直言ってしまうとIS専用空母なんて他の国ありませんし、米国ほどISを兵器として扱っている国も無いとは思いますけどね。
 一応『ジョージ・ワシントンU』の名目は古い艦を改修した
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