第四章、その6の3:一線 ※エロ注意
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り、まだまだやり足りないという不満が鬱積していた。
(落ち着け・・・もう一回抜いちゃったんだ。これ以上勃ってどうするよ?明日から賢人様と交渉に入るんだぜ。少しは理性を保てっての・・・)
建前を浮かべて一物を抑えようとするも、左手に残ったふくよかな感触は一向に消えず、それどころかあらぬ夢想を彼に迫り、性欲を発露させるのだ。あの女体的な柔らかみと突起や、馨しき髪の匂い、潤んだ翠の瞳。考えれば考えるほどに身体に流れる血の通いが、より熱いものとなってしまうのだ。
しかしこうして自慰に耽り続けるのも仕様の無い事である。明日からの政務に備え、何とかして眠気を取り戻さなければならないのだ。
(にしても・・・さっき足音が聞こえたけど・・・警備か誰かか?バレてないよな?)
「・・・はぁ。もうちょい居るか」
息が整うまで、慧卓は暫しの間厠に篭っていた。時間にして、大体十分くらいである。陰茎の勃起も感覚的ではあるが、俄かに治まったようにも感じて、慧卓は漸く部屋へと戻っていく。
部屋の扉をゆっくりと開けて、身を滑り込ませる。雨露の勢いは依然として強いままであり、窓にぼつぼつという響きを奏でているようだ。既に深夜を過ぎている事であろう、さっさと寝なければならない。見るに、アリッサとて既に寝入っているようであるから尚更である。そう思いながら慧卓は布団を捲り、視線を枕元へと移そうとした瞬間、息をはっと呑んだ。
「・・・ん・・・」
小さな寝息を零したアリッサの寝顔は、雷の光に照らされずとも分かるほど、実に端麗で且つ無防備なものである。初雪の如く透き通った頬は赤くなっており、首筋には一滴の汗が伝っていた。慧卓は思わず欲に駆られて、彼女に被さっていた布団を膝元まで捲り取る。そして彼女の寝巻き姿をまじまじと見詰めて、股間の肉槍が再び硬直してしまった。
(・・・勃つのも、しかたないんだ・・・)
己にそう言い訳して、彼は尚彼女を見遣る。上下に分かれた白のネグリジェは、ほとんど身体の起伏やラインが透けて見えるほどの薄地のものだと慧卓は初めて気付き、そして何故か些か彼女の寝巻きが乱れているのを見詰めて、興奮に男根を滾らせる。上着は片方の下乳が微かに見えるほどに捲れ、引き締まった腹筋といじらしい臍が曝け出されている。もう少し、もう少しだけ服を捲れば寝汗を帯びた乳房が全て露出してしまう格好であり、しかし肝心な所が見えていないというのがまた興奮を募らせた。下半身に至っては寧ろ扇情的であり、膝が見える程に寝巻きが下ろされて、純白の可憐な薄布が見えてしまっている。腰に回った片方の紐が少しだけずらされており、肢と腰部の間の細い皺が見えている。よくよく見れば女体のクレパスを隠す部分が濡れているような感じもするが、おそらくは気のせいだろう。
「・・
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